ドイツ銀元ブローカー有罪評決、最高7年も-英最大インサイダー事件

英国で過去最大とされるインサイダー取引事件で起訴されたドイツ銀行の元マネジングディレクターと会計士に対し、ロンドンの裁判所で有罪の評決が9日下された。名だたる金融機関のバンカーが漏らした非公開の内部情報に基づき、トレーダーらが数百万ポンドの違法な利益を得たと検察側は主張した。

  ドイツ銀の元コーポレートブローカー、マーティン・ドジソン被告(44)と会計士のアンドルー・ハインド被告(56)は、陪審の多数評決で有罪と認定された。他の3人の被告には無罪評決が出た。

  英金融行動監視機構(FCA)によれば、ドジソン被告ともう1人のコーポレートブローカーは、非公開のディール関連情報をハインド被告経由で2人のデイトレーダーに流した。この2人はスカイやリーガル・アンド・ゼネラル・グループなど6つの銘柄の取引で740万ポンド(現在の為替レートで約11億6700万円)の利益を得たとして、刑事責任を問われた。

  ドジソン被告らへの量刑言い渡しは12日にも行われ、最高7年の刑が言い渡される可能性がある。FCAは違法と見なされる利益の没収を目指す方針。

  このインサイダー取引事件では捜査の過程で摘発された3人がこれまでに有罪となっており、ヘッジファンド運営会社ムーア・キャピタル・マネジメントのジュリアン・リファト元トレーダーもその中に含まれる。

原題:Ex-Deutsche Bank Broker Guilty in U.K. Insider-Trader Case (2)(抜粋)