中国「権威ある人物」のお告げ、再び-債務依存からの転換の前触れか

  • 人民日報が掲載する匿名の当局者による警告
  • この1年足らずで3回目の登場

米国の経済政策を読み解こうとするなら、投資家は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の文言を詳しく分析するかもしれない。欧州であればドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の公的な発言を丹念に調べる。中国では共産党の最も重要な新聞に登場する匿名の「権威ある人物」による予言を精査する必要性が高まっている。

  共産党機関紙の人民日報は9日、中国が直面する課題に取り組むために必要な政策を詳しく説明する匿名の当局者の長編インタビューを掲載。こうした形式の記事はこの1年足らずで3回目だ。今年1月と昨年5月の同様の記事では、「権威ある人物」が中国の政策意図に関する誤解を解こうとした。これら前回までの2回の記事掲載後は共に、株式相場が大幅下落した。

  9日の記事は過剰債務を中国の「原罪」と断じ、長期的な経済の健全な発展に向けて借り入れに依存することはできないと主張した。こうしたメッセージは、投資家がここ数カ月間に目にしてきたこととは対照的だ。中国では与信の記録的な伸びで景気が安定し、市場関係者の間では、当局が従来型のレバレッジに基づく刺激策に回帰するとの見方も生まれていた。

  みずほセキュリティーズアジアのアジア担当チーフエコノミスト、沈建光氏(香港在勤)は「非常に重要な記事であり、中国の政策変更を示唆している可能性がある」と指摘。「こうした記事を出す際は通常は毎回警告だ」と述べた。

  9日の記事で「権威ある人物」は、「木が成長して空まで達するのは不可能だ。高いレバレッジは間違いなく高リスクにつながる。対応を誤ればシステミックな金融リスクを引き起こし、経済成長がマイナスとなり、家計貯蓄の消失さえ招きかねない。致命的だ」と指摘した。

原題:China’s Anonymous Economic Oracle Signals Shift From Debt Binge(抜粋)

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