サウジのポスト石油時代に向けた経済的痛み、統治者の決意試す

  • サウジは7日に大規模な省庁再編を発表
  • サウジの経済成長率、G20の平均下回る見通し:IMF

サウジアラビア最大のビジネスイベントの一つ、ユーロマネー会議に先週参加した投資家らは、同国の将来についての野心的な計画を耳にしたが、ポスト石油時代への痛みを伴う移行をどう進めていくかについてはほとんど聞くことがなかった。

  同会議で当局者らが言及した改革の中には、外国からの株式投資の規制緩和計画のほか、事業規制緩和に向けた新たな会社法と承認間近の破産法が含まれていた。これらの政策は政府支出の減少を補うために民間事業の活性化を目指すものだが、景気の減速傾向が反転する可能性は低く、国民の怒りにつながりかねない重要な改革を推進する統治者の決意が試されることになりそうだ。

  マシュレク・キャピタルDIFCで最高経営責任者(CEO)として15億ドル(約1600億円)相当の運用を手掛けるアブドゥル・カディル・フセイン氏は「目的地は魅力的なようだが道のりは平たんではなさそうだ」と指摘した。

  原油高を背景に数年間にわたって急速に伸びていたサウジの経済成長率は、国際通貨基金(IMF)の推計によれば、少なくとも2011年以降で初めて20カ国・地域(G20)の平均を下回る見通しだ。商品価格の下落により消費者と企業の信頼感は打撃を受けている。

  会議は5つ星ホテルで開かれ、入り口ではリヤドの高層ビル群の氷の彫刻が5月の暑さで溶けていた。サウジでは7日の政令で大規模な省庁再編が実施され、会議で投資家に講演を行った閣僚3人のうち現職にとどまるのは1人のみとなる見込みだ。

原題:Economic Pain on Saudi Post-Oil Path to Test Rulers’ Resolve (1)(抜粋)