チャイナ・モリブデン、コバルト事業参入-テスラなど電池需要見越し

  • 電気自動車がコバルト需要の増加もたらす-CMOC海外部門責任者
  • 海外部門責任者、さらなる資産買収に意欲を表明

チャイナ・モリブデン(洛陽欒川鉬業集団、CMOC)は電気自動車の将来性を見越し、コンゴ民主共和国(旧ザイール)にあるコバルト資産を買収する計画だ。

  米フリーポート・マクモランは9日、コンゴのテンケ・フングルメ銅・コバルト鉱山の支配的権益を26億5000万ドル(約2880億円)でCMOCに売却することで合意した。CMOCはフリーポートが保有する別のコバルト資産の権益買収についても協議中。

  今回の買収により、充電池に使用される特殊金属の一つであるコバルトにチャイナ・モリブデンは参入することになる。米テスラ・モーターズなどが製造する電気自動車を選好し、風力や太陽光が不足する際に備えて再生可能エネルギーの貯蔵に関心を寄せる消費者が増えるにつれ、電池の市場は拡大している。

  CMOCインターナショナルの責任者、カリダス・マドハフペディ氏は9日の電話インタビューで、「電気自動車の成長率は、電池の観点から言えばおそらく年間11%を超えるだろう。コバルト市場の未来は非常に有望だ」と語った。

  同日、フリーポートと共にテンケを保有するカナダのルンディン・マイニングのポール・コニベア最高経営責任者(CEO)は、CMOCの買収案に対抗するか否かを決定するまで90日間の期限が与えられていることを電子メールで明らかにした。対抗提案を行わなければ、同社はテンケにおいてCMOCのパートナーとなる。

  今回の案件が成立しても、CMOCは引き続き産業用・特殊金属の買収対象資産を探し、新たな買収に向け現金および信用借り入れで10億-15億ドルの資金を有することになる、とマドハフペディ氏は説明した。

原題:Tesla Battery Drive Lures China Molybdenum Into Cobalt Business(抜粋)