フィリピン大統領選:ドゥテルテ氏が勝利宣言-過激発言でアピール

  • 犯罪撲滅を最優先課題にとドゥテルテ氏があらためて表明
  • 「先行きが若干不透明化」とエコノミストが指摘

9日投開票のフィリピン大統領選挙は、ミンダナオ島ダバオ市長のロドリゴ・ドゥテルテ氏が当選確実となった。犯罪増加と非効率な公共サービスで同国中間層が不満を募らせる中、犯罪撲滅を公約に掲げる同氏の過激発言が有権者にアピールした。

  投票所の87%の集計が終了した段階で、ドゥテルテ氏の得票率は38.6%。2位のマヌエル・ロハス氏は23%。

  ドゥテルテ氏は地元テレビ番組出演中に勝利宣言し、あらためて犯罪撲滅を最優先課題に挙げた。同氏は選挙キャンペーン中、レイプの被害女性を冗談の種にし、超法規的手段で犯罪者を殺害することを支持する考えを繰り返し示す一方、多額の隠し資産疑惑を否定していた。

  投票日を前に同国では政治不安が高まり、投資家は様子見姿勢を強めた。ペソはこの1カ月でドルに対し1.9%下落。同国株の指標であるフィリピン総合指数は3週連続で下げ、この間の下落率は2.3%に達した。9日の同国金融市場は休場。

  キャピタル・エコノミクスのロンドン在勤エコノミスト、ガレス・レザー氏は電話インタビューで、「先行きは若干不透明化した」と指摘。ドゥテルテ氏は「選挙戦中、経済にあまり言及しなかった。国民はドゥテルテ氏の立場を把握しておらず、これが大きな懸念材料だ」と説明した。
  
原題:Philippines’ Crime-Busting Mayor Claims Presidential Victory (2)(抜粋)

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