パナマ法律文書に記載のペーパーカンパニー20万社をデータベース化

  • ICIJが検索可能なデータベースをホームページで公表
  • オフショア金融を通じた富裕層による課税逃れの実態を明るみに

国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)は米東部時間9日午後(日本時間10日早朝)、パナマの法律事務所モサック・フォンセカから流出した文書に記載されたペーパーカンパニー20万社余りを検索できるデータベースをホームページ上で公開した。オフショア金融の世界の秘密を暴くICIJの取り組みの一環。

  データベースにはモサック・フォンセカ作成の流出文書から抽出された情報が集められている。ペーパーカンパニーの設立を専門としていたモサック・フォンセカは、企業経営者や裕福な著名人のほか、ロシアのプーチン大統領やキャメロン英首相といった国家首脳の親族や関係者を顧客としていた。

  ICIJは既にこの文書に基づく一連の記事を公表し、富裕層が財産隠しや課税逃れのためにこうしたペーパーカンパニーを利用した可能性を指摘している。秘密のオフショア企業がマネーロンダリング(資金洗浄)や美術品密輸、国際犯罪、シリアなどの抑圧的政策を取る国の政府に使われた疑惑も報道されている。

  ペーパーカンパニーの設立自体は違法ではなく、企業秘密の保護など合法的な目的で利用され得るが、所有者の身元をあいまいにできることから、違法な目的で使われるケースもある。

  モサック・フォンセカはいかなる不正も否定しており、不正行為のためにペーパーカンパニーを使っていることが分かった数少ないケースでは顧客との関係を打ち切ったと説明している。

  ICIJは文書から選別して抽出した大量の情報を検索可能な形で公表することで、富裕層による課税逃れや政府関係者の汚職隠しがオフショア金融システムを通じて可能になっている実態に関して、世間一般の認識向上を図りたいとの見解を示した。

原題:Panama-Leak Database Makes 200,000 Shells Searchable Online(抜粋)