米国債:上昇、10年債利回り1.5%に低下の可能性も-シティ予測

更新日時

9日の米国債は上昇。シティグループは米国の雇用減速や海外投資家からの需要を背景として米国債利回りは過去最低水準に押し下げられる可能性があると指摘した。

  シティの米金利ストラテジスト、ジャバズ・マタイ氏は6日付の顧客向けリポートで、10年債利回りは1.5%に低下する可能性があると述べた。6日朝発表された4月の米雇用統計は予想を下回る雇用増となった。シティグループはまた、米利回りは主要先進国よりも高いことから、米国債の投資妙味が高まっていると指摘する。

  マタイ氏は「賃金上昇は今のところはほとんど加速していないことから、米金融当局が様子見の姿勢を続ける余地がなお残されている」と指摘、「長期債利回りがさらに低下し、1.5%を試す可能性はかなり高い」と続けた。

  バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによれば米国債のリターンは年初から3.6%。トレーダーは世界的な成長減速の兆候を背景に米当局による金融政策引き締めの見方を後退させている。金利先物市場が示唆する6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの可能性はほぼなくなった。ゴールドマン・サックス・グループやBOAのエコノミストは先週、次回利上げ時期の見通しを6月から9月に修正した。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前営業日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.75%。同年債(表面利率1.625%、2026年2月償還)価格は1/4上げて98 7/8。

  ブルームバーグがまとめたデータによると、6月に利上げされる確率は約4%。年末までの確率は44%となっている。

  2年債と10年債の利回り格差は104bp。6日時点は98bpと、3月以来の最小だった。

  ドミニック・コンスタム氏らドイツ銀行のストラテジストやエコノミストは「10年債利回りは年末まで1.75%で横ばいになると引き続き予測している一方、国内経済の減速リスクが高まるとみており、そうなれば利回り曲線は著しくブルフラット化する可能性がある」と指摘した。

原題:Citigroup Says 10-Year Yield May Drop to 1.5% as Treasuries Gain(抜粋)