米ミネアポリス連銀総裁:現在の金融政策スタンスは適切

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  • ミネアポリスでの講演で就任以来初めて金融政策に具体的に言及
  • 自分はハト派でもタカ派でもないとカシュカリ総裁

ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、インフレが依然低水準にとどまっており、労働市場にもなお改善の余地があることから金融政策当局の現在の政策スタンスは適切だとの考えを示した。

  カシュカリ総裁は9日、ミネソタ州ミネアポリスで講演。「目立った物価・賃金上昇圧力もなく、より多くの人を労働市場に引き戻す可能性を考慮すれば、現在の緩和的な政策スタンスは適切だと考える」と述べた。年初に連銀総裁に就任して以来、同総裁が金融政策について具体的に言及したのは今回が初めて。

  総裁は「関心を集めることによって全ての問題が進展するわけではない。行動の適切な方向性について個人的な見解はあるが、それについて述べることをためらってきたのはこれが理由だ」と発言。さらに「市場参加者は金融当局に注目し過ぎている。短期的な金融政策の決定に対してこれ以上の関心を集めることには気が進まない。より長期的な問題の解決策が注目されるべきだ」と述べた。

  カシュカリ総裁は労働市場の完全雇用を目指す上で、金融政策の役割は限定的だと強調しながらも、「少なくとも幾分かの影響はもたらし得る」とし、「失業者を労働市場に復帰させることが今後も可能であれば、そうすべきだ」と語った。

  同総裁は「金融当局ウォッチャーはこうした発言から私はいわゆるハト派だと結論付けるかもしれない」とした上で、「しかし1、2年後、経済情勢が変化して私がいまほど緩和的でない政策を唱えたとしたら、今度は私が立場を変えてタカ派になったと結論付けるだろう。どちらも間違っている」と語った。同総裁は今年、連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を持たず、来年投票メンバーになる。

原題:Kashkari Says Current Fed Monetary Policy Stance Is Appropriate(抜粋)