インターネット金融サービス会社の米レンディングクラブは9日、創業者で最高経営責任者(CEO)のルノー・ラプランシュ氏の辞任、および複数の幹部の退社を発表した。社内調査の結果、ローン債権の販売で権利の乱用があった上、投資ファンドとの個人的な利害関係を開示していなかったことが判明したという。

  9日付の同社発表文の中で、新会長に指名されたハンス・モリス氏は「借り手や投資家、規制当局、株主、従業員との高水準との信頼を維持することが弊社の重要な原則だ」と指摘。スコット・サンボーン社長がCEO代理として同社の指揮を執る方針も示した。

Renaud Laplanche, co-founder and chief executive officer of LendingClub Corp.
Renaud Laplanche, co-founder and chief executive officer of LendingClub Corp.
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg *** Local Caption *** Renaud Laplanche

  事情を知る匿名の関係者によると、問題になったのは米ジェフリーズ・グループに対するプライムローンに近い2200万ドル(約24億円)の融資債権の販売。後になってレンディングクラブが買い戻したため、ジェフリーズに損失は生じていない。レンディングクラブは発表文で、この販売が「投資家の具体的な指示に反して」いたと説明した。

  同社株は年初から6日までに36%下落していたが、今回の発表でさらに急落。ニューヨーク時間9日午前9時6分現在、前週末比25%安の5.34ドルで取引されている。同社は内部統制面の「重大な欠陥」の解消を図るとして、今後の業績見通しを開示しない方針を打ち出した。

  ラプランシュ氏は辞任に際し、6日終値換算で約783万ドルに相当したストックオプションの権利放棄を余儀なくされた。同氏に電話や電子メールでコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。

  レンディングクラブは9日、1-3月期の業績も発表した。純損益は410万ドル(1株当たり1セント)の黒字で、前年同期の640万ドル(同2セント)の赤字から改善した。

原題:LendingClub CEO Exits After Internal Review of Loan Sales (2)(抜粋)

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