日本の銀行や保険会社、欧州の資産担保証券に投資-モルガンS

マイナス金利のため国内での投資収益が限られる日本の投資家が、欧州の資産担保証券(ABS)に目を向けていると、モルガン・スタンレーが指摘した。

  モルガン・スタンレーの欧州クレジットおよび資産担保証券(ABS)戦略責任者のスリカンス・サンカラン氏によると、日本の銀行や保険会社は、特に英国の不動産担保証券(MBS)に関心を持っている。バンク・オブ・アメリカ(BofA)は先月、日本の投資家が米国と欧州の商業用および居住用不動産の担保証券に投資し始めていると指摘していた。

  日本銀行の金融緩和で国債利回りは超低水準。こうした状況を受けて日本の投資家はよりリスクの高い証券に目を向けている。過去2年間で25%余り縮小した欧州ABS市場の支援になる可能性がある。

  「日本から追い風が吹いてくる」とサンカラン氏はコメント。「資産と市場参加者の両面で縮小を続けてきた市場にとって、新しい投資家層の参入は明るい材料だ」と話した。

  農林中央金庫は米投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメントが発行した英国のMBSのうち、20億ポンド(約3120億円)余りを購入したと、事情に詳しい関係者が先月述べていた。

原題:Japanese Investors Seen Seeking Europe’s Mortgage-Backed Bonds(抜粋)