投機家が原油上昇見込む投資減らす、その後カナダの山火事で生産減少

  • アルバータ州オイルサンド地帯、山火事拡大で原油生産が約40%減る
  • ヘッジファンドの買いポジション、2月以降で最大の落ち込み

カナダのオイルサンド地帯で山火事が拡大し8万人余りが避難を余儀なくされ、原油生産が削減される事態となっているが、その前に、ヘッジファンドなど投機家は原油価格上昇を見込むポジションを減らしていた。

  イラクの原油輸出が過去最高水準に近づき、石油輸出国機構(OPEC)の生産が日量3300万バレルを超える中、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油価格は先週初めに下落。その後、カナダのアルバータ州での山火事が史上最大の規模に拡大したことなどから、WTI価格は再び上昇した。山火事の被害地域はニューヨーク市の面積を上回っている。IHSエナジーの推計によれば、先週末にアルバータ州北東部から主要なオイルサンド地帯へと拡大した山火事の影響で、この地域の原油生産量の40%に相当する日量約100万バレルが影響を受けている。

  エナジー・アナリティクス・グループ(米フロリダ州)のディレクター、トーマス・フィンロン氏は「現時点ではカナダの山火事の影響は不透明だ」と指摘。トランスカナダが運営するパイプライン「キーストーン」への原油供給が停止すれば、米国の主要原油貯蔵拠点である「クッシングの在庫の増加が抑制される可能性があるのは確かだ」と述べた。

  米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、投機家によるWTI原油の買いポジションは3日終了週に3.8%減少し、2月以降で最大の落ち込みを示した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物はCFTCのリポートの対象期間に0.9%下落し1バレル=43.65ドルとなった。6日終値は44.66ドルだった。

原題:Investors Lose Faith in Oil Rally Before Canada Fires Cut Output(抜粋)

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