ギリシャ情勢再び混迷の恐れも、9日に支援協議-緊急財政措置で対立

  • 35億ユーロの緊急財政措置をIMFが要求し、この問題で意見が衝突
  • ユーロ圏財務相会合がブリュッセルで9日開かれる

ギリシャ支援をめぐる問題が9日のユーロ圏財務相会合とそれに先立つ作業グループの会合で協議される。政治的な漂流とも言うべき状況に同国が再び直面するのか、6年間にわたる経済の混迷を経てようやく一息つく余裕が得られるのか、どちらのシグナルを示す結果になるか注目される。

  ユーロ圏と国際通貨基金(IMF)は、ギリシャのチプラス首相が次回支援金の支払い実行にふさわしい緊縮策を確約しているかどうか評価を行うが、財政目標達成のコースを外れた場合に発動する約35億ユーロ相当(約4280億円)の緊急財政措置をIMFが要求し、この問題で意見が対立している。

  ギリシャ議会(定数300)で与党が過半数を辛うじて3議席上回る状況で、追加の緊縮策に反対すると有権者に公約してきたチプラス首相にとって、国内総生産(GDP)の2%に相当する緊急財政措置の導入は、政治的に厄介な問題だ。

  ブリュッセルで9日開くユーロ圏財務相との会合で、IMFがギリシャ政府に十分な裁量の余地を与えなければ、ギリシャがユーロ離脱の瀬戸際に追い込まれた昨年の解散総選挙や国民投票をチプラス首相が再び強行することにもなりかねない。

  ギリシャ議会は9日未明、年金と所得税の改革を盛り込んだ政府提出の法案を賛成153の僅差で可決した。緊急財政措置は、ユーロ圏とIMFの次の支援確保に不可欠な54億ユーロの財政緊縮パッケージに上乗せする形で導入が求められている。

原題:Greece Fights to Unlock Aid as Impasse Risks Political Unrest(1)(抜粋)