カナダ西部の山火事、主要なオイルサンド施設に接近-生産に影響

  • 火の手はサンコア・エナジーの施設に接近しているが、被害はなし
  • 寒冷前線の通過が小雨をもたらし、消火活動の援軍となる可能性

カナダ西部アルバータ州の山火事は、同州フォートマクマレーの北部にある主要なオイルサンド施設に向かって広がり、同国のエネルギー生産の中心地である同地域で推計100万バレル相当の生産縮小につながっている。予報では8日に寒冷前線が通過する見込みで、これが小雨をもたらせば消火活動への援軍となる可能性がある。

Wildfires burn in Alberta on May 7.

Photographer: Darryl Dyck/Bloomberg

  山火事は向こう数日以内に2500平方キロメートル余りに拡大すると懸念されていたが、同州のノトリー首相は8日の記者会見で、予想されていたほどは急速に広がらず、今のところ約1600平方キロにとどまっていると語った。火の手はサンコア・エナジーの施設に接近しているが、これまでのところ被害は生じていない。同州の森林火災担当責任者チャド・モリソン氏によると、フォートマクマレーの南にある中国海洋石油(CNOOC)傘下のネクセンの施設で「小規模な」被害が発生した。

  今回の山火事による焼失面積は近くルクセンブルクの国土に相当する広さに達する可能性があり、IHSエナジーの推計によると、この地域の生産量250万バレルの約40%に相当する減産につながっている。

  サンコアの合弁会社であるシンクルード・カナダは、「オーロラ」鉱区とフォートマクマレーの北約40キロにある「ミルドレッドレーク」施設の操業を停止し、従業員約1200人を避難させた。シンクルードの生産能力は日量35万バレル。同社の広報担当レイサン・スレード氏は電子メールで配布した発表資料で、煙が7日にミルドレッドレークの施設にまで達したことを明らかにし、安全が確認されるまでは操業を再開しないと述べた。

Smoke rises over Fort McMurray on May 6.

Photographer: Darryl Dyck/Bloomberg

原題:Alberta Fires Spread Toward Oil-Sands Sites as Rain Forecast (2)(抜粋)

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