米国債(6日):週間で2週続伸-性急な利上げないとの見方

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今週の米国債相場は上昇し、これで2週続伸となった。6日発表された4月の米雇用統計では雇用者の伸びが減速し、金融当局が利上げに急いでいないとの見方を裏付ける格好となった。週間ベースでは続伸した。

  労働省が発表した4月の雇用統計では非農業部門雇用者数は前月比16万人増と、ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値20万人増を下回った。平均時給は前年同月比2.5%増と、予想を上回る伸びだった。

  ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略責任者、スバドラ・ラジャパ氏(ニューヨーク在勤)は「雇用統計全体としてはやや弱めの内容だ」とし、「先行きへの自信を必ずしも強めるものではない」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは1.78%。週間では5bp下げた。同年債(表面利率1.625%、2026年2月償還)価格は98 5/8。

  金融政策により敏感な2年債の利回りは0.73%と、週間で5bp低下した。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、先物トレーダーらが織り込む年末までの利上げ確率は53%で、1週間前の58%から低下している。6月会合での利上げ確率は8%と、先週の12%から下げた。

  「ジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンド」(運用資産額13億ドル)を運用するビル・グロース氏は「イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は雇用者数よりも賃金に注目していると思う」とした上で、「大切なのは、米国をはじめ各国金融当局が政策金利を長期にわたり低水準に据え置くと認識することだ」と続けた。

原題:Treasuries Gain for Second Week as Federal Reserve Seen on Hold(抜粋)