米国株(6日):上昇、雇用統計を受けて利上げ観測が後退

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6日の米国株は4日ぶりに上昇した。4月の米雇用者数が7カ月ぶりの低い伸びにとどまったことから、金融政策当局は緩やかな利上げを目指すとの観測が広がった。

  S&P500種株価指数は0.3%上昇して2057.14 。 ダウ工業株30種平均は79.92ドル高の17740.63ドル。S&P500種は週間ベースで2月以来初めて2週連続で下げた。

  米労働省が発表した4月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比16万人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は20万人増だった。前月は20万8000人増(速報値21万5000人増)に下方修正された。家計調査に基づく4月の失業率は5%と、前月比横ばい、平均時給の伸びは加速した。

  雇用統計の発表前、金利先物市場では6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが決定される確率は10%として織り込まれていた。統計発表後はわずか2%に低下。50%を超える確率が織り込まれているのは2017年2月以降となっている。

  LPLファイナンシャル(ボストン)のチーフ経済ストラテジスト、ジョン・カナリー氏は「市場の最初の反応は、6月利上げの可能性は消えたというものだった」と指摘。「勢いはなかったものの、極めて悪い内容でもなかった。投資家の関心は週末と来週に発表される中国の統計に向かっている。世界経済の成長見通しが確認されるか否定されるかのどちらかだ」と続けた。

  S&P500種採用銘柄のうち四半期決算を発表したのは85%を超えた。このうち利益が市場予想を上回ったのは約76%、売上高が予想を上回ったのは54%だった。アナリストの予想では第1四半期決算は7.4%の減益が見込まれている。

  この日は自動車株や素材株が上昇した。モルガン・スタンレーはゼネラル・モーターズ(GM)の株式投資判断を引き上げた。ドル下落で金属価格が押し上げられ、上場産銅会社で世界最大のフリーポート・マクモランは上昇した。

  昨年のモメンタム銘柄はこの日特に値上がりした。アマゾン・ドット・コムやフェイスブック、グーグルの親会社アルファベットはいずれも上昇。一方、アップルは2014年6月以来の安値に売り込まれた。

  ヘルスケア関連株も下落。エンドー・インターナショナルは一時42%安。競争激化を背景に下方修正した2016年通期利益予想がアナリスト予想を大幅に下回った。

原題:U.S. Stocks Advance as Jobs Data Reins in Fed Rate Hike Bets(抜粋)