東芝新社長に綱川副社長が昇格、「財務基盤の改善を最優先」に

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  • 構造改革の進展にめど、新体制に移行へ-会長に志賀副社長
  • 室町社長は特別顧問に退く

経営再建中の東芝は6日、現副社長の綱川智氏(60)が新社長に内定したと発表した。不正会計問題を受けた構造改革の進展にめどが立ったとし、新体制に移行する。

  また現副社長の志賀重範氏(62)が会長に内定した。現社長の室町正志氏は特別顧問に退く。6月下旬の株主総会終了後の取締役会で正式に選任される。

  不正会計問題の発覚を受け、東芝は昨年7月、当時の田中久雄社長ら歴代3社長が辞任。室町氏が社長に就任し、資産売却や人員削減を行った。前期(2016年3月期)の純損益は原子力事業の減損処理などで4700億円の赤字となったもようだが、今期は全事業で黒字化を目指す。

  綱川氏は記者会見で、エネルギー、社会インフラ、ストレージの3つの「注力事業に集中し、財務基盤の改善を最優先事項とする」と述べた。パソコン事業については、自力再生と再編可能性を同時に検討するとした。

  綱川氏は東大教養学部卒。ヘルスケア事業の担当期間が長く、先にキヤノンに売却した東芝メディカルシステムズの社長を務めた経験もある。不正会計発覚後の昨年9月に取締役と副社長に就任した。