トランプ陣営の新財務担当にマドフ事件めぐり民事提訴された過去

  • ナチン氏の亡母がマドフ受刑囚の会社に口座を保有していた
  • 利益返還を求める訴訟を起こした管財人は訴訟を昨年取り下げた

米大統領選で共和党候補の指名獲得を確実にした不動産王のドナルド・トランプ氏が陣営の全米財務担当に5日指名したスティーブン・ナチン氏には、2010年に民事提訴され、ねずみ講事件を起こしたバー ナード・マドフ受刑囚の会社に関連して得た利益320万ドル(約3億4300万円)の返還を求められた過去がある。この訴訟は昨年、取り下げられた。

  ナチン氏の母親が05年2月に死去した際、ナチン氏ら2人の息子が母親の遺産相続人に指名され、数カ月内にマドフ受刑囚の会社の母親の口座から520万ドルを引き出した。マドフ受刑囚が08年12月11日に逮捕された後、このねずみ講事件の数千の犠牲者に資金を返還することを求めたアービング・ピカード管財人が、ナチン氏らが引き出した資金のうち320万ドルはマドフ受刑囚がねずみ講の被害者から不当に得た利益だと主張し、返還を求め提訴していた。

  ただ、こうした資金引き出しの時期がマドフ受刑囚のねずみ講破綻の2年以上前だったため、裁判所は同管財人に対し数百のこの種の訴訟を放棄するよう命令。ナチン氏に対する訴訟は昨年取り下げられた。

  ナチン氏はトランプ氏の仕事仲間で、デューン・キャピタル・マネジメントの会長兼最高経営責任者(CEO)を務める。

原題:Trump’s New Finance Chairman Was Sued Over Madoff Fraud Profit(抜粋)

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