米地区連銀総裁4人、6月米利上げの可能性残す-経済指標を注視

  • 4月の米雇用統計発表を前に総裁4人が経済見通しでコメント
  • 経済が順調なら6月は予断を許さない「ライブ」の会合

米地区連銀総裁4人は米雇用統計発表を翌日に控えた5日、6月の利上げ検討にオープンな姿勢を示した。

  セントルイス連銀のブラード総裁とサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁、ダラス連銀のカプラン総裁、アトランタ連銀のロックハート総裁の4人は、利上げがデータ次第であり、6月14、15両日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で検討されると口々に述べた。

  今年のFOMCで投票権を持つブラード総裁はカリフォルニア州サンタバーバラで記者団に対し、「予断を許さないライブの会合だというのが6月に関する私の姿勢だ。同会合までには3月よりも大量の新しいデータがそろう」と述べ、「当局の選択肢は現時点で開かれている」とコメントした。

  政策当局は米経済状況から見て追加利上げが正当化されるのか、あるいは海外の成長鈍化による米国の雇用やインフレの見通し悪化を見極めるため利上げを再度先送りすべきなのかの判断を迫られる。投資家が見込む6月利上げの確率は10%にとどまっている。

  カプラン総裁はブルームバーグのラジオインタビューで、来月の利上げを支持する条件として、物価安定と最大限の雇用の実現に向けて前進が続いているか見極めたいと述べ、米金融当局のこれら2つの責務のうちいずれかが悪化する状況は望ましくなく、「そうなれば私はためらうだろう」と語った。

  ブルームバーグが集計したエコノミスト予想によると、6日発表の4月の非農業部門雇用者数は前月比20万人増の見通し。失業率は0.1ポイント低下し4.9%と、米当局が完全雇用状態とみなす水準に近づくと見込まれている。

  ロックハート総裁はCNBCテレビとのインタビューで、「好調なデータが続くことが極めて重要だ」と述べ、雇用者数の伸びが20万人を上回ることを期待する考えを示した上で、6月の利上げについて「現時点では態度を決めかねている」と付け加えた。

  サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁はCNBCテレビに対し、経済の基調は1-3月(第1四半期)国内総生産(GDP)の数字よりも健全であり、3月に当局者が示した年内2、3回の利上げ見通しは「妥当な見解ではあるが、われわれはデータを注視していく」と語った。

原題:Fed Officials Leave Door Open to June Hike If Justified by Data(抜粋)

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