豪中銀:16年インフレ率予想下げ、成長見通し維持-四半期報告書

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  • 豪3年国債利回りは一時0.12ポイント低下して過去最低を記録
  • 豪中銀は「驚くほど低い賃金の伸び」を懸念

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は6日公表した金融政策四半期報告書で、先進国の物価上昇率低下が広がる状況で、コアインフレ率が年内に目標レンジの下限に達する可能性は低く、その後の2年に恐らく実現がずれ込むとの見通しを示した。これを受けて豪ドルは対米ドルで下落し、豪3年債利回りは過去最低水準に落ち込んだ。

  豪中銀は報告書で2016年の基調インフレ率予想を1-2%と、2月時点の2-3%から引き下げた。今年と来年の成長率見通しについては2.5-3.5%に据え置き、失業率は現在の5.7%前後にとどまると予測した。豪中銀は3日に政策金利を過去最低の1.75%に引き下げた後、金利見通しのガイダンスを示していない。

  今回の見通し修正を受け、トレーダーが織り込む8月利下げの確率は57%に上昇。前日時点では42%だった。

  豪中銀は「一定の労働市場環境で驚くほど低い賃金の伸びという現象が、多くの先進国経済で顕著になっている」と指摘。その上で、「名目賃金の低い伸びだけでなく、より広範なベースで国内のコスト圧力の弱さが明白だということを最近のインフレ指標は示している」と説明した。

  豪ドルは現地時間午後0時42分(日本時間午前11時42分)現在、0.9%安の1豪ドル=0.7401米ドル。3年物の豪国債利回りは一時0.12ポイント低下して過去最低の1.57%となった。

原題:RBA Sees Inflation Below Goal This Year; Yields, Currency Plunge(抜粋)