米国債(5日):市場は政策金利のピーク予想下げ-当局との差拡大

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米金融政策引き締めの道筋をめぐり、エコノミストと当局の予想のかい離が拡大している。エコノミストらは今回の利上げ局面で予想される金利のピーク水準を下方修正した。

  今回の引き締めサイクルの最終地点における政策金利のピークであるターミナルレートについてブルームバーグが実施した調査によると、アナリストらの中央値は2.5%。2月時点では2.875%、昨年7月時点では3.375%だった。金融当局の予想の中央値は3月に修正された3.25%。昨年12月時点の予想は3.5%、6月は3.75%だった。

  予想の引き下げは、まだら模様となっている経済成長や目標を下回るインフレといった状況下で、金融当局が政策を引き締められるか疑念が強まっていることを反映している。

  ヒュー・ジョンソン・アドバイザーズのヒュー・ジョンソン会長は「重要なのは、2017年10-12月(第4四半期)までに政策金利はあまり上昇しないということだ。その時までに何かが起こり、2四半期連続での経済縮小につながるだろう」と指摘。「現在の景気回復はすでに戦後最長クラスになっている。回復はそれほど長く続かないものだ」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.75%と、4月11日以来の低水準。前日までの2日間で10bp下げていた。同年債(表面利率1.625%、2026年2月償還)価格は98 29/32。

  回答者のうち16人はターミナルレートに達する時期の予想を先送りさせた。16人のうち7人は1年以上先送りしている。最も多い回答は2018年第4四半期。調査は今月3、4両日に行われた。

  ジョンソン会長は自身のターミナルレートの予想を1.875%とし、2月調査での3.75%から引き下げた。一方、ターミナルレートに達する時期の予想は17年第4四半期とし、従来予想の18年4-6月(第2四半期)から前倒しした。

原題:Wall Street Lowers Rate Projections, Widening Gap With Fed View(抜粋)