安倍首相:為替動向、注意深くよく見て必要に応じて対応したい

  • 足元の為替市場では急激で投機的な動きが見られている-安倍首相
  • 伊勢志摩サミットでも必要に応じて為替も議論-記者会見で発言

欧州訪問中の安倍晋三首相は5日、ロンドン市内での記者会見で、円相場について足元で急激で投機的な動きが見られているとの認識を示した上で、その動向を「注意深くよく見て必要に応じて対応したい」と語った。

  会見はNHKが中継した。安倍首相は「水準については総理大臣として言及を差し控えたい」と述べた上で、「為替の急激な変動は、例えばわが国の貿易関連企業に大きな影響を与えるなど望ましくはない」と語った。一連の欧州訪問でフランスのオランド大統領、ドイツのメルケル首相と「為替の安定は重要であり、急激な変動は望ましくないということについて一致した」と述べた。
  
  26、27両日に開く伊勢志摩サミットでも「必要に応じて為替についても議論されることになるのではないのか」と語った。サミット前に為替介入に踏み切る可能性についての質問には直接答えなかった。

  日銀が4月末の金融政策決定会合で追加緩和を見送ったのを受けて円相場は上昇、3日の海外市場では、オーストラリア中央銀行が予想に反して利下げを実施したこともあり、一時2014年10月以来の105円台を付けた。安倍首相の記者会見前に1ドル=106円台で取引されていた円は、首相発言を受けて107円台に下落した。
  
  安倍首相は記者会見で世界経済について、中国の景気減速への懸念も背景に年明け以降、不透明さが増していると述べた上で、主要7カ国(G7)の役割に関して、安定した成長軌道を目指し、「低迷した状況から一気呵成(かせい)に抜け出す、脱出速度を上げていくためには金融政策だけでなく、財政政策においても機動的な対応が強く求められている」と発言した。

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