中国アリババ:1-3月は39%増収、85%増益-販促策など奏功

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  • アクティブユーザー数が21%増、モバイル売上高は3倍増
  • 景気鈍化の中でも「アリババのビジネスは揺るがず」とアナリスト

電子商取引で中国最大手のアリババ・グループ・ホールディングの1-3月(第4四半期)決算では、売上高が前年同期比39%増と大きく伸びた。経済成長が鈍化する中でも販促策が奏功して、購買力のある消費者を呼び込んだ。

  売上高は242億元(約4000億円)と市場予想を上回った。アリババはまた、今後、通期見通しの公表を開始すると述べた。同社の米国預託証券(ADR)は4%高の78.83ドルで終了。

  中国の個人消費の目安とされることが多いアリババは、家計の手元流動性に狙いをつけ、農村地域に浸透することなどにより過去25年で最も低い成長率となった経済の悪影響を乗り切りつつある。同社サイトの3月通期の総取引額は3兆元に到達し、さらにモバイル広告と海外事業の利益が拡大している。
    
  ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリスト、ギル・ルリア氏は「中国消費者に関する懸念や競争に直面する中でもアリババは依然順調に成長を続け、極めて高い利益率を維持している」と分析。「好決算であり、アリババのビジネスは揺るがないようだ」と指摘した。

  1-3月期の純利益は前年同期比85%増の53億元と、アナリスト予想平均(54億元)を若干下回った。オンライン決済システム「アリペイ」を運営するアリババ金融部門の浙江螞蟻小微金融服務集団はユーザー拡大のための支出が響き、純損失を計上した。アリババ本体の調整後1株利益は3.02元と、アナリスト予想の3.52元に届かなかった。

  マーケティングなどが寄与してアクティブユーザー数は21%増の4億2300万人に拡大。これに支えられ、中国消費者向け電子商取引サイトの売上高は41%伸びた。中国消費者向けのモバイル売上高は約3倍増となり、現在は全体の63%を占める。

原題:Alibaba Sales Surge as Chinese Consumers Defy Economic Gloom (4)(抜粋)