米国株(4日):続落、強弱混在の統計-世界成長に根強い不安

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4日の米国株は続落。強弱が混在する経済統計のほか、世界経済成長の減速が米国の景気を押し下げるとの根強い不安感がある。

  銀行株は特に下げた。エネルギー株や素材株も安い。プライスライン・グループは7.5%安。同社の利益見通しが市場予想を下回った。同社幹部は世界的に不安定な景気を指摘した。

  S&P500種株価指数は0.6%下落して2051.12。4月11日以来の低水準となった。 ダウ工業株30種平均は99.65ドル(0.6%)安の17651.26ドル。ナスダック総合指数は0.8%下げた。

  フィラデルフィア・トラストのリチャード・シーシェル最高投資責任者(CIO)は「いくつか経済統計が発表されたが、ADP民間雇用統計は特に予想以上の落ち込みで株式相場にはネガティブな材料だった」と述べ、「今のところ世界的な経済データは前向きに受け止められていない。株価はレンジ内の上値を試そうとしているのが見られ始めた。相場を押し上げるさらなる強材料がない中で投資家は値固めをしており、相場は下げている」と続けた。 

  4月の米民間雇用者数は市場予想を下回る伸びにとどまった。一方、米供給管理協会(ISM)が発表した4月の非製造業総合景況指数は前月から上昇し、4カ月ぶりの高水準となった。

  アッシュバートン・インベストメンツのベロニカ・ペクラナー氏は「年初に抱いていた懸念を再び抱いている」と述べ、「値固めや軟調さが確実に表れ始めている。企業決算発表はまだ続いているが、強弱が混在している」と続けた。 

  連邦公開市場委員会(FOMC)は先月の会合で政策金利を据え置いた。金利先物市場の動向によれば、6月のFOMC会合での利上げ確率はわずか10%。50%を超える確率が織り込まれているのは12月以降となっている。

  S&P500種採用企業で四半期決算を発表した企業のうち、利益がアナリスト予想を上回ったのは約76%、売上高が予想を上回ったのは57%となっている。アナリストの予想によれば第1四半期決算は8.2%減益が見込まれている。年初時点の見通しでは横ばいだった。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は2.9%上昇し16.05。 

  プライスラインの業績見通しが嫌気され航空株が売られた。アメリカン航空グループやデルタ航空はいずれも下落。ブルームバーグがまとめた米航空株指数は2月11日以来の低水準に落ち込んだ。

  アンダーアーマーは7.5%安と、2011年以来の大幅安。幹部2人の退社発表を受けて、同社が主要成長分野で人材を失っているとの懸念が広がった。

  ハーブティーなどを製造するハイン・セレスチャル・グループは上昇。同社の四半期売上高がアナリスト予想を上回ったほか、事業見直し計画を発表したことが好感された。

原題:U.S. Stocks Decline Amid Mixed Data While Growth Concerns Linger(抜粋)

(第2段落を加え、第5段落以降を追加します.)
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