欧州債(4日):イタリア債、独債とのスプレッド拡大-国内銀めぐり懸念

4日の欧州債市場ではイタリア国債が下落。10年物国債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は約1カ月ぶりの大きさに広がった。イタリアの銀行が同国経済の重しになるとの懸念を受けた株価下落で、高利回り資産の需要が後退した。

  欧州中央銀行(ECB)監督理事会メンバーであるイグナツィオ・アンジェローニ氏は3日にイタリア上院で、高い水準にある同国の不良債権が銀行業界だけでなく、経済も圧迫していると語った。スペイン10年債は約1週間ぶりに値下がりした。

  RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・スタメンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は「リスク資産への意欲は世界的に脆弱(ぜいじゃく)なままで、欧州の周辺国債のこの日の値下がりはその状況を映すものだ」とし、「イタリア銀行業界への懸念が同国債に重しとなっている」と語った。

  ロンドン時間午後4時8分現在、イタリア10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.49%。4月は27bp上昇し、昨年6月以来の大きな上げとなっていた。同国債(表面利率2%、2025年12月償還)価格はこの日、0.315下げ104.58。

  ドイツ10年債利回りはほぼ変わらずの0.21%。イタリア国債とのスプレッドは3bp拡大し128bp。一時は131bpと、先月7日以来の大きさに広がった。

  スペイン10年債利回りは3bp上昇し1.59%。

原題:Italian Bonds Decline With Stocks as Banking Concerns Build(抜粋)