欧州系銀行で減収相次ぐ、コスト削減圧力に戦々恐々

  • 過去最低金利と顧客のリスク敬遠で稼ぐ力が後退
  • 大手5行の19部門中、減収は17部門

過去最低の金利と市場の乱高下が、欧州の銀行利益を損ねている。この傾向に終わりはまだ見えない。

  減収はUBSグループのウェルスマネジメント部門からコメルツ銀行の消費者金融部門まで、広範囲にわたる。利ざや縮小と顧客のトレーディング敬遠が背景にある。欧州金融大手である両行の幹部らは、短期間で改善する見込みはないと警告した。

  シュローダー・ウェルスマネジメントのイタリア部門で最高投資責任者(CIO)を務めるマリオ・スプレアフィコ氏は「コメルツ銀行とUBSは金利が過去最低である際に利益を生み出すのが難しいという、欧州の銀行が直面する構造的な問題を浮き彫りにした」と指摘。「銀行は大胆なコスト削減を通じてでしか、利益改善を図ることができない」と語った。

  両行にBNPパリバ、HSBCホールディングス、ソシエテ・ジェネラルを加えた欧州銀行大手5行が1-3月の決算を3、4日に発表。5行の合計19部門のうち、減収は17部門に上った。

  銀行に対する懸念を反映する格好で、ブルームバーグ・欧州銀行・金融サービス株価指数は今年これまでに約21%下落。構成銘柄の株価純資産倍率(PBR)の平均は0.68倍にすぎず、株価は企業が解散した場合に投資家が受け取れるはずの価値を下回っている。
    

原題:No End in Sight for European Banks’ Cost Cuts as Revenue Slumps(抜粋)

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