NY外為(3日):ドル上昇、米地区連銀総裁発言で-106円後半

更新日時
  • 相対力指数はドル下落の行き過ぎを示唆
  • 次回FOMC会合は6月14、15両日開催

3日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。ドル指数は1年ぶり安値から持ち直した。米アトランタ連銀のロックハート総裁が6月利上げは「現実的な選択肢だ」と述べたことを背景に、ドルの下落に歯止めが掛かった。

  ドル指数は昨年12月以来で最大の上昇。ロックハート総裁は年内2回の利上げは可能だと発言。米金融当局は先月、政策の現状維持を決めた。この日はクリーブランド連銀のメスター総裁とサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁も発言した。

  ドルの急速な下落は勢いがなくなりつつあるようだ。ドル相場の勢いを示す指標は、下げ過ぎと相場反転の可能性を示唆するとされる水準に近い。6日に発表される米雇用統計は金融当局の利上げを後押しする可能性もある。

  HSBCホールディングスの米通貨戦略責任者、ダラフ・マー氏(ニューヨーク在勤)は「かなり急速かつ大幅に下げてきた。若干行き過ぎた感がある」と指摘。「6月の可能性が残っていることを、米金融当局はこれまでずっと強調しようとしてきた。雇用についての統計はまだこれから発表されるが、当局はその可能性を排除したくないのだと思う」と述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.7%上昇。一時は日中ベースで昨年5月以来の低水準をつける場面もあった。ドルの相対力指数(RSI、14日間ベース)は38に上昇したが、一時は売られ過ぎを示唆する30に下げた。

  ドルは対円で前日比0.2%高の1ドル=106円60銭。ドルは対ユーロで0.3%高の1ユーロ=1.1496ドル。

  市場では2016年中の米利上げの見通しが後退。金利先物が織り込む6月利上げの確率はわずか10%、12月利上げの確率は55%となっている。この算出は次回の利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.625%になるとの仮定に基づく。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は先月の会合で、労働市場の改善を示す一方、経済成長の判断は下方修正した。6日発表の4月の雇用統計では雇用者の伸びが3カ月連続で20万人以上と予想されている。

  みずほ銀行の通貨ストラテジスト、シリーン・ハラジュリ氏(ニューヨーク在勤)は「FOMC当局者の発言には注目が集まる。6月は明らかに非常に大きな会合になるためだ」と指摘。「ドルが突然上昇し始めるような状況になるとはあまり考えにくい。米金融当局の行動をめぐってはまだかなりの不透明感がある」と述べた。

原題:Dollar Rises From 1-Year Low as Lockhart Says June Meeting Live (抜粋)

(第7段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE