6月米利上げを疑えば間違う可能性-米地区連銀総裁2人が示唆

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  • アトランタ連銀総裁:市場は利上げの確率を過小評価
  • サンフランシスコ連銀総裁:投資家は景気下振れリスクを懸念

米地区連銀総裁2人が、利上げは6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で検討されると発言したのを受け、4会合連続での政策据え置き観測は後退した。

  アトランタ連銀のロックハート総裁とサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は3日、米経済状況から6月14、15両日開催のFOMCでの利上げが正当化され得るとの認識を示した。金利先物市場が織り込む利上げの確率は現在、12%にとどまっている。

  ロックハート総裁はフロリダ州アメリア島で同連銀が開いた金融市場関連の会議で6月の利上げ確率の低さに関する質問に対し、「実際の選択肢としてその確率はもっと高いだろう」と発言。「今から6月半ばまでの期間、FOMC参加者とメンバーの発言は次回会合で予想される展開を少なくとも現実的な範囲で市場に準備させようとするものになるのは間違いない」と述べた。

  同総裁はまた、「金融市場と政策当局の足並みがある程度うまくそろっていることが望ましい」と述べ、「市場を驚かせ、ボラティリティを高めることは決して建設的でないと考える」と語った。さらに、総裁は一段のデータを確認するまで6月の利上げに傾いたり、あるいは反対することはないとし、年内2回の利上げは「もちろん可能だ」と付け加えた。同総裁は今年のFOMCで投票権を持たない。

  サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁はブルームバーグラジオとのインタビューで、「個人的な見解では、これまで協議してきたあらゆることを考えると、次の一手に利上げは適切だろう。しかし6月までに多くのことが起こり得る」と述べた。同総裁も今年のFOMCで投票権を持たない。

  ウィリアムズ総裁は、今年の成長率を2%程度と見込むと述べた上で、投資家が悪い方向に向かう可能性を懸念していることを認め、「市場には悲観的なシナリオの可能性が織り込まれており、投資家心理に大きな重しのようだ」と指摘。「年内は徐々に利上げすべきだという私の見方は、米経済の好調が続いていることを示す指標が相次ぐという基本的シナリオに沿った考えに基づく」と付け加えた。

  
原題:Two Fed Officials Signal Markets May Be Wrong to Doubt June Hike(抜粋)

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