欧州委、ユーロ圏成長・インフレ率予想下方修正-春季経済見通し

欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は、ユーロ圏の成長率とインフレ率の見通しを下方修正するとともに、政府債務の圧縮を呼び掛けた。

  欧州委は3日公表した春季経済見通しで、ユーロ圏の今年と来年の成長率をそれぞれ1.6%と1.8%と予想。いずれも2月時点の予想から0.1ポイント引き下げた。今年のインフレ率は平均0.2%と予想。2月時点の0.5%から引き下げた。2017年は平均1.4%との見通しを示した。

  欧州委のドムブロフスキス副委員長は発表資料で「経済の改革と近代化に向けた断固たる取り組みが、強く持続的な成長と雇用創出、良好な社会環境を確保する唯一の道だ」とし、「公的および民間部門の高水準の債務と金融セクターの脆弱(ぜいじゃく)性や競争力低下」が引き続き最大の問題だと指摘した。

  欧州委はまた、対GDP比財政赤字や政府債務でEU基準の未達が続いているスペインとイタリア、フランスが今年も基準を満たせないとの見通しを示した。

原題:EU Cuts Euro-Area Inflation Forecast, Warns Nations on Debt (1)(抜粋)