米国債(2日):下落、製造業者の仕入れ価格上昇でインフレ懸念

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2日の米国債相場は下落。この日の統計で米製造業者の仕入れコスト指数が大幅上昇し、インフレ懸念が広がった。

  インフレや経済成長の見通しに最も敏感な30年債の利回りが特に大きく上昇した。この日は米株式相場が約2週間ぶりの大幅高となった。米供給管理協会(ISM)が発表した4月の製造業総合景況指数では、仕入れ価格指数が59と、2014年9月以来の高水準に上昇。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想(52)を上回った。米金融当局は利上げのタイミングを検討する上で、インフレ加速の兆候を探している。

  ブリーン・キャピタルのマネジングディレクター、ラス・サート氏は「私が記憶する中では、今回の仕入れ価格指数の上昇は市場予想との比較という点で最も大きなものだ」と指摘。「一部はこれを金融政策が後れを取っている状況と解釈する。よって債券相場が打撃を受けている」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、30年債の利回りは前週末比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.73%。一時は2.66%に下げる場面もあった。同年債(表面利率2.5%、2046年2月償還)価格は95 13/32。

  10年債利回りは4bp上昇の1.87%。

  2年債と30年債の利回り差(イールドカーブ)は1.93ポイントに拡大し、2月17以降で最大となった。

  ミシュラー・ファイナンシャル・グループのマネジングディレクター兼金利共同責任者グレン・カペロ氏は「インフレは誤って設定されたシナリオになっている」と指摘。「実現の是非はともかく、現在はこのシナリオを織り込む必要がある。よってバックエンドのリスクプレミアムは上昇し、イールドカーブがスティープ化することになる」と述べた。

  債券市場のインフレ期待指標である、米10年債と同年限TIPSの利回り差(ブレークイーブンレート)は先週、7月以来で最大となった。この日は2bp縮小して1.69ポイント。

  先物トレーダーらが織り込む6月までの利上げ確率は12%と、1週間前の20%から低下。年内に少なくとも1回は利上げが実施される確率は60%となっている。

原題:Treasuries Fall as Rising Manufacturing Costs Hint at Inflation(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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