JT:1-3月営業利益41%増、駆け込み需要寄与-通期予想据え置き

日本たばこ産業(JT)は2日、2016年1-3月(第1四半期)の営業利益が、前年同期比41%増の2037億円だったと発表した。海外たばこ事業での不利な為替影響はあったが、国内たばこ事業における販売数量の増加が寄与した。

  売上高は同3.4%増の5341億円、純利益は1454億円だった。一部たばこ銘柄の定価改定に先立つ駆け込み需要や米たばこ会社の買収効果などで増収となった。通期予想は据え置いた。

  世界各国で健康志向の高まりや規制の進展など、たばこ事業が厳しさを増す中、4月1日から主力「メビウス」全35銘柄で1箱10円の値上げに踏み切ったが、3月までに駆け込み需要が発生した。米レイノルズ・アメリカンが持つたばこブランド「ナチュラル・アメリカン・スピリット」の米国外事業を収益源の分散化を狙い6000億円で買収したのが1月に完了、販売数量増に貢献した。

  JTの海外事業最大のシェアを占めるのはロシアで、通貨ルーブルの対ドルでの上昇は収益増につながるが、円高ドル安は海外事業利益の目減りにつながる。1-3月は対ドルで円とルーブルともに強含んだが、JTの発表資料によると「不利な為替影響」があったとしている。