3兆ドル戻した米株高、投資家心理と乖離-懐疑論は強気材料との声も

  • ミューチュアルファンドはキャッシュ比率を高め、売買も低調
  • 約7年前の強気相場入り以来繰り返されてきたパターン、回復続くか

米株の時価総額が約3兆ドル(約320兆円)増えたここ10週間の株価回復局面は、ミューチュアルファンドがキャッシュをため込み、空売り業者が弱気な見方を強め、個人投資家が株式市場から手を引く中で起きた。

  投資家心理と株価の乖離(かいり)がかなり大きくなっており、2016年は「逆方向取引の年」になりつつある。モメンタム株に投資するヘッジファンドの年初来の下落率は4年ぶりの大きさになった。S&P500種株価指数が2月11日から15%上昇する中、商いは薄くなっており、売買は同指数が底を打ってから20%減少している。

  これは運用担当者が過去最悪の年初から立ち直る機会になるはずだったが、実際には機会を逃す形になっている。多くの点で約7年前の強気相場入りから繰り返されてきたパターンを示しており、一部の投資家にとっては株高が続くと考える理由にもなっている。

  オッペンハイマーファンズの投資ストラテジスト、アレック・ヤング氏(ニューヨーク在勤)は電話取材に対し、「こうした懐疑的な見方は強気材料になる」と話した。

原題:Wrong-Way Trades Rule U.S. Stock Market’s $3 Trillion Recovery(抜粋)

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