【個別銘柄】村田製やリコー急落、トプコン値下がり首位、日東電急伸

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2日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  村田製作所(6981):前営業日比13%安の1万2835円。2017年3月期営業利益予想は前期比13%減の2400億円と、市場予想2860億円を下回った。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では例年通りガイダンスを慎重に出すスタンスに変化はないが、数字自体はやや弱い印象だと指摘。大手スマートフォン顧客向けの数量減少に伴う通信モジュールのシェア低下が響くと予想した。

  リコー(7752):16%安の956円。16年3月期の連結営業利益(IFRS)は前の期比12%減の1023億円だった。国内の堅調、海外でMFPカラー機が伸びたことなどで売上高は2.7%増えたが、市場環境の悪化や競争激化による単価下落などが響いた。17年3月期営業利益は25%減の770億円と連続減益を計画。JPモルガン証券は、実績もガイダンスも弱気派の同証予想すら下回り、ネガティブな印象とした。

  トプコン(7732):300円(22%)安の1068円とストップ安。16年3月期営業利益は前の期に比べ45%減の88億円だった。従来計画は125億円。IT農業市場停滞の長期化に加え、製品開発や基幹システム強化のための経費増などが響いた。東証1部値下がり率1位。

  日本電気硝子(5214):17%安の487円。16年12月期営業利益予想を220億円から前期比14%減の190億円に下方修正した。市場予想は225億円だった。LCD用基板ガラス出荷が想定下回ることなどが要因。みずほ証券では第1四半期時での通期計画の減額修正は想定外でネガティブと指摘した。東証1部値下がり率2位。

  日東電工(6988):9%高の6578円。17年3月期営業利益は前期比12%減の900億円の見通し。SMBC日興証券は、同証事前予想の973億円とのかい離は大きくない、と指摘。高機能スマートフォンの生産調整が報じられてから株価が大きく下落しており、会社側の今期減益計画は織り込み済みとした。

  コーセー(4922):14%安の8790円。16年3月期営業利益は前の期比53%増の346億円だった。17年3月期計画は前期比3.9%増の360億円と、市場予想422億円に届かなかった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では市場期待を大きく下回る前期着地と今期ガイダンスはネガティブサプライズと指摘した。

  J-POWER(9513):11%安の2945円。17年3月期純利益計画は370億円と、市場予想540億円から下回った。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は今回の決算が株価に与える影響はネガティブとし、今期会社計画の経常利益が三菱モルガンの予想を下回っている主な要因は、会社前提のコスト増加幅が大きいことと推定した。

  キリンホールディングス(2503):8.6%高の1728.5円。1-3月期営業利益は前年同期比3.5%減の254億円だった。日本綜合飲料事業や海外綜合飲料事業で販売数量が減少した影響などで減収となったことが響いた。ただ、SMBC日興証券は、上期の同社19%営業減益計画を上回る進ちょくで、減益懸念が強かった中では期待を裏切らない良い決算だと評価した。

  NTTドコモ(9437):4.9%高の2723.5円。17年3月期純利益予想は前期比17%増の6400億円と、市場予想5841億円を上回った。会社側は併せて自社株取得も発表した。野村証券では携帯通信ではデータトラフィック上昇に伴いサービス収入増トレンドが定着し、非通信事業ではコンテンツや金融・決済などの営業利益寄与が17年3月期に1200億円に達すると予想。収益力向上と株主還元の進展を評価、目標株価を3030円から3140円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続。

  スタートトゥデイ(3092):7.1%高の4970円。16年3月期営業利益はその前の期に比べて18%増の178億円だった。17年3月期計画は25%増の221億円。ドイツ証券では前期実績は出店基準の緩和と閉店基準の厳格化、ブランド主導の販売促進効果などから同証予想を上回ったと評価し、目標株価を4600円から5200円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続。

  NEC(6701):5.2%安の256円。17年3月期の連結営業利益計画(IFRS)は1000億円、市場予想は1259億円だった。クレディ・スイス証券では、会社計画はコンセンサス予想を大きく下回り、非常にネガティブな印象と指摘。19年3月期を最終年度とする中期経営計画も前期の一過性費用の戻りや限定的な費用削減施策などにとどまり、1500億円とした営業利益計画は物足りない内容とした。

  コーエーテクモホールディングス(3635):7.2%高の1852円。野村証券では目標株価を2080円から2200円に上げた。会社側が4月28日午後に発表した16年3月期連結決算について、同証ではタイトルの期ずれでも会社計画を超え良好な決算と分析、高い収益性、骨太な中長期成長ストーリーをあらためて評価するとした。投資判断は「買い」を継続。

  テイ・エス・テック(7313):4.7%高の2677円。16年3月期の連結営業利益(IFRS)は前の期比9%増の393億円だった。17年3月期は7.1%減の365億円の見込み。野村証券では、前期営業利益は同証予想の365億円を上回る好決算、と評価。今期の設備投資は前期比大幅減の計画、同証予想を大きく下回る水準でキャッシュフローは一段と潤沢になるとした。

  大和工業(5444):4.8%安の2463円。2日午後、17年3月期の営業利益計画を前期比33%減の75億円と発表した。需要が回復しない中でスクラップ価格は上昇しており、製品価格への反映が厳しくなることが予想されるとした。ブルームバーグによるアナリストの予想平均は109億円だった。

  日立マクセル(6810):10%安の1492円。17年3月期営業利益は前期比18%減の60億円と、市場予想85億円を下回った。グローバルな事業環境の不透明性や想定為替レートを1ドル=110円とする為替変動が要因。自動車市場向け電池や光学部品などの伸びで41%増益だった前期から悪化する見込み。

  ショーワ(7274):150円(16%)安の813円とストップ安。16年3月期営業利益は75億6800万円と、従来予想167億円から下振れた。生産した製品の一部不具合に伴う補償費用として、約87億円を製品保証引当金繰入額として計上することが響く。同時に期末配当予想を19円から8円に修正した。

  アイロムグループ(2372):6.3%安の1080円。2日午後に発表した16年3月期営業損益速報値は4億8000万円の赤字と、従来計画の1億3000万円の赤字から赤字幅が拡大した。骨粗しょう症などの大型臨床試験案件や収益性が比較的高い案件の受注が来期以降へずれ込んだことなどが要因。

  東亜建設工業(1885):4.1%安の233円。国土交通省発注の東京国際(羽田)空港C滑走路ほかの地盤改良工事で、施工不良の疑いが判明したと発表。同工事は東亜建が代表会社を務めており、今後の工事やり直しに伴う費用発生リスクが嫌気された。

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