プエルトリコ:政府開発銀債4.22億ドルの支払い履行しない-知事

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  • GDBと債権者はヘアカットの枠組みで暫定合意
  • GDBが債権者と合意でもデフォルトとムーディーズとS&Pは認識

米自治領プエルトリコは、政府開発銀行(GDB)債4億2200万ドル(約450億円)の支払いを履行しないことを明らかにした。プエルトリコの債務問題は、米国の州や地方関連団体が資金調達で利用する3兆7000億ドル規模の市場で過去最大級の危機にエスカレートしつつある。

  ガルシア知事は1日のテレビ演説で、新たな債務支払い猶予法を先月発動したと発表し、GDBが同日期日の債券4億2200万ドルの償還を行わないと述べた。GDBは2日遅くまでに支払いを行う必要があった。GDBは1日遅くに9億ドル相当の債券保有者と暫定的な枠組み合意に達したと発表した。債権者は債券の額面1ドルを47セントに減額するヘアカット(元本削減)の可能性を受け入れる内容だという。双方は法廷外で交渉を続けることに合意した。

  ガルシア知事はテレビ演説で「債権者の要求とプエルトリコ人のニーズを満たすことができない状況を踏まえ、選択を余儀なくされた。プエルトリコの米市民350万人に対する基本的サービスを優先することを決めた」と述べた。

  GDBの支払い見送りは、一般財源債でのより大きなデフォルト(債務不履行)につながる可能性を浮上させた。プエルトリコと関連機関は7月1日に20億ドルを支払う義務がある。

  プエルトリコの当局者は返済繰り延べで債権者と交渉を続けているが、どの道を取ろうと、デフォルトは不可避だと格付け会社はみていた。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは先週、債権者と合意したとしても支払いを行わなければデフォルトと見なされると指摘。S&Pグローバル・レーティングスは、ディストレスト債の交換もしくは一時的な利払い停止をデフォルトと同義と見なすとの立場を示していた。

原題:Puerto Rico Will Default on Government Development Bank Debt (3)(抜粋)