麻生財務相:急激な円高の動き、極めて憂慮-必要に応じ対応

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  • 2日間で5円の円高は一方的、投機的な動きみられる
  • 米財務省の為替報告書で日本の対応は制限されず

麻生太郎財務相は4月30日夜、先週末からの急激な円高について、憂慮して注視しているなどと述べた上で、必要に応じて対応を取る姿勢を示した。また米財務省の為替報告書によって日本の対応は制限されないと語った。

  麻生財務相が海外出張前に羽田空港で記者団に語った。ブルームバーグが入手した発言録によると、麻生財務相は「2日間で5円の円高は明らかに一方的に偏った投機的な動きがみられる。極めて憂慮している」と述べ、為替市場の「無秩序な動きというのは悪影響を与える」と指摘、「動向を引き続き緊張感を持って注視し、必要に応じて対応する」と述べた。

  米財務省が29日、為替操作の監視対象として日本をリストに入れたことに関連して麻生氏は、「継続的に為替介入をしている事実はありません」と述べた上で、この報告書に「制限されるものでは全くないと思っています」と話した。

  外国為替市場では日本銀行が28日までの金融政策決定会合で、追加的な金融緩和を見送ったことなどを受け、海外市場で1ドル=106円台を付けるなど一気に円高が進んだ。米財務省は不公正な為替政策の可能性があるとする国・地域として中国と日本、ドイツ、韓国、台湾を挙げた。

 2日の東京外国為替市場のドル円相場は1ドル=106円台半ばと、週末29日のニューヨーク市場の水準を引き継いで取引されている。

  麻生財務相と日本銀行の黒田東彦総裁は今週、ドイツ・フランクフルトで開かれるアジア開発銀行(ADB)総会などに出席する予定。