【ECB要人発言録】政策委でヘリコプターマネー協議ない-レーン氏

4月25日から5月1日までの欧州中央銀行 (ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発言者の氏名をクリックしてください)。

<5月1日>
クーレ理事(独日曜紙FASに寄稿):インフレ目標を黙ったまま断念することは選択肢の一つではない。インフレ目標の断念はわれわれの金融政策の信頼性に影響し、不安定さを生む。より高い貯蓄預金金利を含め、経済状況の正常化を確実にするには、現段階では低金利が必要だ。

<4月29日>
バイトマン独連銀総裁(ミュンヘンでの講演で):中銀の責務は人々をインフレから守ることであり、中銀は預金者に対して最低利回りを約束することはできない。中銀が低金利政策を終了させるには構造改革が実施される必要がある。

バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁(経済紙バルスロ・ジニオスとのインタビューで):ECBによる3月の決定の効果が浸透する前に追加の景気刺激策について議論するのは時期尚早だ。実施した措置がどのように機能するかを見極めた上で必要なら対応しようというのが私の立場だ。

バイトマン独連銀総裁(ミュンヘンでの講演テキストで):ECBの緩和政策は適切であり、デフレリスクは抑制されている。その一方で、緩和的な金融政策が金融安定をめぐるリスクを完全に遮断できない恐れがある。

<4月28日>
プラート理事(スペイン紙エクスパンシオンとのインタビューで):マイナス金利は中銀に備わる広範囲な措置の一部にとどまる。だが、将来的に一段とマイナスにするにはインフレ見通しが目に見えて悪化する必要がある。(ヘリコプターマネーの)利用は極めて複雑で、法律上の困難を伴う。この選択肢は非公式も含めて検討されていない。

<4月27日>
ドラギ総裁(ドイツ紙ビルトとのインタビューで):インフレを正常な水準に回復させるため、あらゆる手段を動員している。金利は低いが、経済成長が低く、インフレが低すぎるからだ。経済が再び力強く成長し、インフレがECBの目標に近づいた時に金利は上昇する。

レーン・アイルランド中銀総裁(ダブリンで):いわゆるヘリコプターマネー実施をめぐる考えは政策委では協議されていない。

ハンソン・エストニア中銀総裁(タリンで):(社債購入を)個人的に支持しており、恐らくそれ以外の措置以上だ。その効果は他の措置よりもかなり大きくなり得る。

ハンソン・エストニア中銀総裁(タリンで記者団に対し):いわゆるヘリコプターマネー導入をめぐる議論は理論的には興味深いが、欧州では不適切な政策だ。

クーレ理事(イタリア紙ソレ24オレとのインタビューで):ヘリコプターマネーはわれわれの議論になく、検討さえしていない。インフレ率は非常に低く、緩やかな上昇にとどまるが、他の指標は軒並みECBの金融政策が機能していることを示している。

<4月25日>
プラート理事(スペイン中銀会合でのプレゼンテーションで):ユーロ圏の貯蓄率に変化はなく、消費者は石油価格下落で浮いた収入を速やかに消費に回したことが示唆される。

前週の発言録はここをクリックしてください。