欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル下落、米国主導の景気回復に不透明感

29日のニューヨーク外国為替市場でドルは下落。米国主導の景気回 復に不透明感が生じてきたことが背景。

月間ベースでドルは3カ月連続下落と、2014年以来で最長の連続 安。米商務省が28日発表した第1四半期の実質国内総生産(GDP、季 節調整済み、年率)速報値は前期比0.5%増加に減速した。エコノミス トは今年の米経済成長率予想を2%と、12月時点の2.5%から下方修正 した。

日本銀行とニュージーランド準備銀行はいずれも追加緩和を見送っ た。世界最大の消費国である米国が中国や日本、欧州など生産国の景気 を押し上げるほど十分に成長するのか疑問視する声が投資家の間で上が っている。

ヘッジファンドCCトラック・ソリューションズのボブ・サベージ 最高経営責任者(CEO)は「今週は中央銀行が何も行動を起こさなか ったこと以外、ボラティリティを説明する要因はない」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット 指数は0.6%低下。一時は5月以来の低水準をつけた。ドルは対円 で1.5%安の1ドル=106円50銭。

スタンダード・チャータード(ニューヨーク)の米州経済調査責任 者マイク・モラン氏は「中央銀行の金融政策には特に動きも効果もない が、依然として多くのやるべきことが残されているのは明らかだ」と述 べ、「世界的に非常に力強い成長環境にあるわけではないことを裏付け ている」と続けた。

先物市場動向によると6月に利上げする確率は12%と、連邦公開市 場委員会(FOMC)が声明を発表した27日の約21%から低下した。

原題日本銀行とニュージーランド準備銀行はいずれも追加緩和を見送っ た。世界最大の消費国である米国が中国や日本、欧州など生産国の景気 を押し上げるほど十分に成長するのか疑問視する声が投資家の間で上が っている。

ヘッジファンドCCトラック・ソリューションズのボブ・サベージ 最高経営責任者(CEO)は「今週は中央銀行が何も行動を起こさなか ったこと以外、ボラティリティを説明する要因はない」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット 指数は0.6%低下。一時は5月以来の低水準をつけた。ドルは対円 で1.5%安の1ドル=106円50銭。

スタンダード・チャータード(ニューヨーク)の米州経済調査責任 者マイク・モラン氏は「中央銀行の金融政策には特に動きも効果もない が、依然として多くのやるべきことが残されているのは明らかだ」と述 べ、「世界的に非常に力強い成長環境にあるわけではないことを裏付け ている」と続けた。

先物市場動向によると6月に利上げする確率は12%と、連邦公開市 場委員会(FOMC)が声明を発表した27日の約21%から低下した。

原題:Dollar Plunge Shows Global Faith in U.S.-Driven Recovery Waning(抜粋)

◎米国株:続落、低調な決算や経済指標で-ギリアド安い

米株式相場は下落。S&P500種株価指数は2日間の下げとしては 2月以来で最大となった。企業決算がさえない内容だったほか、経済成 長の加速を示すデータもほとんど示されなかった。

主要株価指数は終盤の1時間に下げを縮めた。相場はこの日も企業 決算に大きく動かされ、医薬品開発のギリアド・サイエンスは9.1%安 となった。1-3月(第1四半期)の利益が市場予想を下回った。C型 肝炎治療薬の売上高が予想に届かなかった。アップルは7営業日続落。 カール・アイカーン氏は前日、アップル株のポジション解消を明らかに した。一方で、アマゾン・ドット・コムは予想を上回る決算を手掛かり に急伸。

S&P500種株価指数は前日比0.5%安の2065.30。週間では1.3%安 と2月以降で最大の下げ。月間では0.3%上昇した。ダウ工業株30種平 均はこの日57.12ドル(0.3%)下げて17773.64ドル。

ロバート・W・ベアード(ミルウォーキー)のチーフ投資ストラテ ジスト、ブルース・ビトルズ氏は「先週は楽観的な見方が広がりS& P500種が2100を超えた。よって現在は短期的に売りが出やすい状況に なっている」と分析。「2日連続の弱い相場の動きは、低調な決算が影 響している。市場は非常に望ましい形の金融政策に支えられているが、 バリュエーションは非常に伸長しており、決算は期待に沿う内容になっ ていない」と述べた。

朝方発表された3月の米個人消費支出(PCE)は市場予想を下回 る伸びにとどまった。また4月の米消費者マインド指数は7カ月ぶり低 水準となり、先行き景況感は2014年9月以来の低水準に落ち込んだ。

金利先物トレーダーらが織り込む6月の利上げ確率は14%と、1週 間前の20%から低下。確率が50%以上となるのは12月以降となってい る。

S&P500種構成銘柄のうち半分強がこれまで決算発表を終えた。 うち77%で利益、57%で売上高が予想を上回っている。アナリストらは S&P500種構成銘柄の1-3月期の利益について8.2%減を見込んでい る。年初時点では横ばいが見込まれていた。

ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式トレーディング担当マネ ジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は「フェイスブックやア マゾンの決算が好調でも、相場全体の助けになるわけではない」と指摘 した。

S&P500種の業種別10指数では7指数が下落。ヘルスケア株指数 が1.5%安となったほか、金融や情報技術の指数も下げた。一方で一般 消費財・サービスの指数は0.5%上昇した。

原題:U.S. Stocks Slip Amid Earnings Reports, Consumer Spending Data(抜粋)

◎米国債:月間ベースで今年初の下落-インフレ加速見通し

29日の米国債相場は下落。月間ベースでは今年に入って初の下落と なった。インフレ加速の見通しで利回りは押し上げられた。

この日の10年債は株式相場とともに下落。原油はほぼ変わらずだっ た。債券市場のインフレ期待指標であるブレークイーブンレートは週間 ベースで2週連続の上昇。同指標の相対力指数(RSI)は行き過ぎを 示す水準に達した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)が27日に政策金利を据え置き、 利上げを急いでいないことを示唆したことを受け、先物市場では次回利 上げ時期の見通しが後退している。FOMCは声明で前回会合以降、家 計支出の伸びは「鈍化した」が、労働市場の状況は一段と改善したと指 摘。前日発表された第1四半期(1-3月)の個人消費支出(PCE) コア価格指数は前期比2.1%上昇した。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏(ニューヨーク在勤)は「インフレは安定してきた」と指摘。「米金 融当局は6月に利上げしそうにないため、フラットナーのポジションを 解消する動きが出ている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、ニューヨ ーク時間午後5時現在、米10年債利回りは前日比1ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の1.83%。同年債(表面利率1.625%、 償還2026年2月)の価格は98 4/32。

先物市場が織り込む6月までの利上げ確率は12%で、1週間前 の20%から低下した。

原題:Treasuries Extend First Monthly Loss of 2016 on Inflation Wagers (抜粋)

◎NY金:続伸、1年ぶり高値-銀は月間で2013年以来の大幅高

29日のニューヨーク金相場は続伸し、約1年ぶりの高値をつけた。 銀は月間ベースで2013年以来の大幅上昇。ドル相場下落や工業用需要見 通しの改善が背景。

BMOキャピタル・マーケッツの商品トレーディング担当ディレク ター、タイ・ウォン氏は電話インタビューで、「誰もが勝者を好むもの だ」と指摘。「きのうの弱いGDPやオーバーナイトでのドル安が、既 に非常に強気な銀や金市場をさらに押し上げている」と述べた。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の銀先物7月限は前日 比1.3%高の1オンス=17.819ドルで終了。5日続伸となった。一時 は18.02ドルと、中心限月としては2015年1月以来の高値をつけた。

金先物6月限は一時2.6%高の1オンス=1299ドルと、中心限月と しては昨年1月以来の高値。今月は4.4%上昇。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナ先物は2.6%上 げて1078.40ドル。パラジウムは3日続伸。

原題:‘Rocketing’ Silver Completes Best Month Since 2013 as Gold Rises(抜粋)

◎NY原油:小反落、OPEC大幅増産で供給超過の悪化を警戒

29日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が小反落。一時は5カ月ぶり高値に上昇 したが、石油輸出国機構(OPEC)が4月に日量48万4000バレル増産 したとのブルームバーグの調査結果が嫌気された。4月全体では20%の 値上がり。ドル下落と米国の原油生産減少が価格を押し上げた。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は 「OPEC産油量調査が市場を圧迫している」と指摘。「イランは1月 の制裁解除以来、本格的に生産を強化している。供給が細ることはな い」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日 比11セント(0.24%)安い1バレル=45.92ドルで終了。一時は昨年11 月4日以来の日中高値となる46.78ドルまで上げる場面もあった。週間 では5%の値上がり。ロンドンICEのブレント6月限は1セント下げ て48.13ドル。ブレント6月限はこの日が最終取引。7月限は40セント 下落の47.37ドル。

原題:Oil Falls as Surging OPEC Production Seen Worsening Global Glut(抜粋)

◎欧州株:2月以来の大幅安、RBSなど銀行株安い-週間も下落

29日の欧州株式相場は2月以来の大幅安で、指標のストックス欧 州600指数は約2週間ぶりの安値を付けた。ユーロが上昇したほか、企 業決算がまちまちとなったことを受け、月間ベースで昨年11月以来の大 きな上げとなった相場動向を見極めようとする動きが強まった。

銀行株と自動車株の下げが目立った。1-3月期に純損失が拡大し た英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS) は6.1%値下がり。自動車株ではフランスのルノーとドイツのフォルク スワーゲン(VW)が大きく下げた。ユーロ高が輸出企業に打撃を与え るとの懸念が強まったためだ。仏製薬会社サノフィは5.4%安。売上高 が予想に届かなかった。

ストックス600指数は前日比2.1%安の341.48で終了。業種別19指数 全てが下げた。ユーロはドルに対する上げ幅を拡大。弱い米経済指標で 米利上げ見通しが後退した。S&P500種株価指数は2日間としては2 月以降で最大の下げ幅となっている。

リサーチ・アンド・アセット・マネジメント(チューリヒ)のオッ トー・バサー最高投資責任者(CIO)は「欧州市場は米株式相場の下 落になびいている。ユーロが対ドルで上昇するなど、欧州企業の業績に は良くない兆候だ」と発言。「好機以上にリスクが大きいため、利益を 確定する局面の始まりとなり得る」と語った。

ストックス600指数は週間ベースで2%下落し、2月以来の大きな 下げを記録。鉱業株や石油・ガス銘柄が主導して指数を押し上げ、先週 は1月以来の高水準に達していた。月間では1.2%の上昇となった。

西欧市場ではノルウェーのOBX指数とスペインのIBEX35指数 が月間で大きく上げた。アイルランドのISEQ指数は2.3%安と、騰 落率が最悪だった。

原題:European Stocks Slide Most Since February to Post Weekly Decline(抜粋)

◎欧州債:独伊西の国債が月間ベースで下落-景気楽観の兆し

29日の欧州債市場では、ドイツからスペイン、イタリアに至る国債 が月間ベースで下落した。ユーロ圏を含め世界的な景気を楽観する兆候 が広がったことが背景にある。

欧州債の指標とされるドイツ10年債は月間ベースで2カ月続落。29 日発表された域内総生産(GDP)統計で、ユーロ圏経済は1-3月 (第1四半期)にアナリスト予想を上回るペースで拡大した。同日発表 された4月のインフレ率はマイナスとなったものの、こうした弱材料よ りも原油急伸と長期債の発行増が注目された。

国債のこうした値動きは、欧州中央銀行(ECB)の緩和策が国債 相場だけでなく、域内経済も支え始めた可能性を示す兆候だ。ドラギ総 裁は先週、中銀の措置は機能していると指摘し、インフレ率は今年後半 に上向くとの見通しを示した。

キャンター・フィッツジェラルドの債券ストラテジスト、オーウェ ン・カラン氏(ダブリン在勤)は「ECBは引き続き刺激策を継続しよ うとしているものの、良い内容の経済データはECBが2017年第1四半 期に国債購入プログラムを終了する確率を高める一方、さらなる預金金 利の引き下げの公算を小さくする」と発言。「大きな影響が出るにはデ ータ面で数カ月かかるだろう」と語った。

ロンドン時間午後4時15分現在、ドイツ10年債利回りは前日比3ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.28%。今月は13bp 上昇した。同国債(表面利率0.5%、2026年2月償還)価格はこの 日、0.26下げ102.09。

イタリア10年債利回りは前月末比27bp上昇の1.50%と、昨年6月 以降で最大の上げとなった。同年限のスペイン国債利回りは16bp上 げ1.60%。

原題:Euro Bonds Post Monthly Drop Amid Glimmers of Hope on Economy(抜粋)

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