NY外為(29日):ドル下落、米国主導の景気回復に不透明感

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29日のニューヨーク外国為替市場でドルは下落。米国主導の景気回復に不透明感が生じてきたことが背景。

  月間ベースでドルは3カ月連続下落と、2014年以来で最長の連続安。米商務省が28日発表した第1四半期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)速報値は前期比0.5%増加に減速した。エコノミストは今年の米経済成長率予想を2%と、12月時点の2.5%から下方修正した。

  日本銀行とニュージーランド準備銀行はいずれも追加緩和を見送った。世界最大の消費国である米国が中国や日本、欧州など生産国の景気を押し上げるほど十分に成長するのか疑問視する声が投資家の間で上がっている。

  ヘッジファンドCCトラック・ソリューションズのボブ・サベージ最高経営責任者(CEO)は「今週は中央銀行が何も行動を起こさなかったこと以外、ボラティリティを説明する要因はない」と述べた。
  
  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.6%低下。一時は5月以来の低水準をつけた。ドルは対円で1.5%安の1ドル=106円50銭。

  スタンダード・チャータード(ニューヨーク)の米州経済調査責任者マイク・モラン氏は「中央銀行の金融政策には特に動きも効果もないが、依然として多くのやるべきことが残されているのは明らかだ」と述べ、「世界的に非常に力強い成長環境にあるわけではないことを裏付けている」と続けた。

  先物市場動向によると6月に利上げする確率は12%と、連邦公開市場委員会(FOMC)が声明を発表した27日の約21%から低下した。

原題:Dollar Plunge Shows Global Faith in U.S.-Driven Recovery Waning(抜粋)

(相場を更新し、第5段落以降を追加します.)
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