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米国債(29日):月間ベースで今年初の下落-インフレ加速見通し

更新日時
  • 10年物ブレークイーブンレートは行き過ぎを示唆する水準
  • 先物市場が織り込む6月利上げの確率は12%

29日の米国債相場は下落。月間ベースでは今年に入って初の下落となった。インフレ加速の見通しで利回りは押し上げられた。

  この日の10年債は株式相場とともに下落。原油はほぼ変わらずだった。債券市場のインフレ期待指標であるブレークイーブンレートは週間ベースで2週連続の上昇。同指標の相対力指数(RSI)は行き過ぎを示す水準に達した。

Gauge of Inflation Bets Crosses Extreme Level

  米連邦公開市場委員会(FOMC)が27日に政策金利を据え置き、利上げを急いでいないことを示唆したことを受け、先物市場では次回利上げ時期の見通しが後退している。FOMCは声明で前回会合以降、家計支出の伸びは「鈍化した」が、労働市場の状況は一段と改善したと指摘。前日発表された第1四半期(1-3月)の個人消費支出(PCE)コア価格指数は前期比2.1%上昇した。

  三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス氏(ニューヨーク在勤)は「インフレは安定してきた」と指摘。「米金融当局は6月に利上げしそうにないため、フラットナーのポジションを解消する動きが出ている」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、ニューヨーク時間午後5時現在、米10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.83%。同年債(表面利率1.625%、償還2026年2月)の価格は98 4/32。
 
  先物市場が織り込む6月までの利上げ確率は12%で、1週間前の20%から低下した。

原題:Treasuries Extend First Monthly Loss of 2016 on Inflation Wagers (抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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