米国株(29日):続落、低調な決算や経済指標で-ギリアド安い

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米株式相場は下落。S&P500種株価指数は2日間の下げとしては2月以来で最大となった。企業決算がさえない内容だったほか、経済成長の加速を示すデータもほとんど示されなかった。

  主要株価指数は終盤の1時間に下げを縮めた。相場はこの日も企業決算に大きく動かされ、医薬品開発のギリアド・サイエンスは9.1%安となった。1-3月(第1四半期)の利益が市場予想を下回った。C型肝炎治療薬の売上高が予想に届かなかった。アップルは7営業日続落。カール・アイカーン氏は前日、アップル株のポジション解消を明らかにした。一方で、アマゾン・ドット・コムは予想を上回る決算を手掛かりに急伸。

  S&P500種株価指数は前日比0.5%安の2065.30。週間では1.3%安と2月以降で最大の下げ。月間では0.3%上昇した。ダウ工業株30種平均はこの日57.12ドル(0.3%)下げて17773.64ドル。

  ロバート・W・ベアード(ミルウォーキー)のチーフ投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏は「先週は楽観的な見方が広がりS&P500種が2100を超えた。よって現在は短期的に売りが出やすい状況になっている」と分析。「2日連続の弱い相場の動きは、低調な決算が影響している。市場は非常に望ましい形の金融政策に支えられているが、バリュエーションは非常に伸長しており、決算は期待に沿う内容になっていない」と述べた。

  朝方発表された3月の米個人消費支出(PCE)は市場予想を下回る伸びにとどまった。また4月の米消費者マインド指数は7カ月ぶり低水準となり、先行き景況感は2014年9月以来の低水準に落ち込んだ。

  金利先物トレーダーらが織り込む6月の利上げ確率は14%と、1週間前の20%から低下。確率が50%以上となるのは12月以降となっている。

  S&P500種構成銘柄のうち半分強がこれまで決算発表を終えた。うち77%で利益、57%で売上高が予想を上回っている。アナリストらはS&P500種構成銘柄の1-3月期の利益について8.2%減を見込んでいる。年初時点では横ばいが見込まれていた。

  ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式トレーディング担当マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は「フェイスブックやアマゾンの決算が好調でも、相場全体の助けになるわけではない」と指摘した。

  S&P500種の業種別10指数では7指数が下落。ヘルスケア株指数が1.5%安となったほか、金融や情報技術の指数も下げた。一方で一般消費財・サービスの指数は0.5%上昇した。

原題:U.S. Stocks Slip Amid Earnings Reports, Consumer Spending Data(抜粋)