ダラス連銀総裁:「Brexit」の不確実性、FOMC決定に影響も

米ダラス連銀のカプラン総裁は経済データが改善すれば、次回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利上げを主張する方向により傾くと述べた。その上で、データは改善するとの予想を示したものの、影響を与え得る要素として英国の欧州連合(EU)離脱(「Brexit」)を挙げた。

  総裁は29日、英国のEU離脱の是非を問う国民投票について「要素の一つになる」と言明。6月23日の国民投票が近づく中でも結果の見通しが不透明な場合は、為替・債券市場を混乱させ「ある程度の不安定さをもたらしかねない」と指摘した。カプラン総裁は29日、ロンドンでのブルームバーグテレビジョンのインタビューで語った。次回のFOMC会合は6月14ー15日に開催される。

  カプラン総裁は「6月15日には状況がどのようになる可能性が高いのか判断を下す必要が出てくる」とし、「現時点でははっきりしない。6月15日の時点でもまだはっきりしないようであれば、要素になる」と述べた。

  英国の最新の世論調査によればEU離脱支持は40%、残留支持が43%、まだ決めていないと答えたのは17%だった。

  米経済についてカプラン総裁は、労働市場の力強さが続いていると指摘した上で、経済は低調だった1-3月(第1四半期)から持ち直すとの見通しを示した。28日に発表された第1四半期の米実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率0.5%増に減速した。

  総裁は「GDPのデータと雇用のデータが調和する必要がある」と指摘。「次回会合時までにGDPデータは得られないが、消費者物価など他の情報は入手できる」とし、そうしたデータが改善すれば、「そう遠くない将来に行動をとることを私は主張するだろう」と述べた。

原題:Fed’s Kaplan Says Brexit Uncertainty Clouds June Rate Decision(抜粋)