欧州債(29日):独伊西の国債が月間ベースで下落-景気楽観の兆し

29日の欧州債市場では、ドイツからスペイン、イタリアに至る国債が月間ベースで下落した。ユーロ圏を含め世界的な景気を楽観する兆候が広がったことが背景にある。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債は月間ベースで2カ月続落。29日発表された域内総生産(GDP)統計で、ユーロ圏経済は1-3月(第1四半期)にアナリスト予想を上回るペースで拡大した。同日発表された4月のインフレ率はマイナスとなったものの、こうした弱材料よりも原油急伸と長期債の発行増が注目された。

  国債のこうした値動きは、欧州中央銀行(ECB)の緩和策が国債相場だけでなく、域内経済も支え始めた可能性を示す兆候だ。ドラギ総裁は先週、中銀の措置は機能していると指摘し、インフレ率は今年後半に上向くとの見通しを示した。

  キャンター・フィッツジェラルドの債券ストラテジスト、オーウェン・カラン氏(ダブリン在勤)は「ECBは引き続き刺激策を継続しようとしているものの、良い内容の経済データはECBが2017年第1四半期に国債購入プログラムを終了する確率を高める一方、さらなる預金金利の引き下げの公算を小さくする」と発言。「大きな影響が出るにはデータ面で数カ月かかるだろう」と語った。

  ロンドン時間午後4時15分現在、ドイツ10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.28%。今月は13bp上昇した。同国債(表面利率0.5%、2026年2月償還)価格はこの日、0.26下げ102.09。

  イタリア10年債利回りは前月末比27bp上昇の1.50%と、昨年6月以降で最大の上げとなった。同年限のスペイン国債利回りは16bp上げ1.60%。

原題:Euro Bonds Post Monthly Drop Amid Glimmers of Hope on Economy(抜粋)

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