米国債:続伸、入札好調で上げに転じる-物価指数上昇で売り先行

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28日の米国債相場は続伸。売りが先行したものの、7年債入札に対する需要が2年余りぶりの高水準となり、上げに転じた。

  10年債利回りは低下。財務省は7年債を280億ドル発行した。個人消費支出(PCE)価格指数が食品とエネルギーを除くコアベースで2.1%上昇と、4年ぶりの大幅な伸びを示し、米連邦公開市場委員会(FOMC)の目標である2%に沿う内容となっため、米国債は朝方、下落した。株式相場は下げに転じ、原油価格は伸び悩んだ。

  FTNファイナンシャルの金利戦略責任者、ジム・ボーゲル氏は「原油高で米国債価格がじりじりと下げ始めていたため、好調な入札は利回りで2ベーシスポイント相当の価格上昇を容易に誘った」と指摘。株価の大幅安で「米国債への買いが膨らんだ」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の1.82%。同年債(表面利率1.625%、償還2026年2月)の価格は98 7/32。

  通常の10年債とインフレ連動国債(TIPS)10年物の利回り差は9営業日連続で拡大。1.72ポイントと、終値ベースでは昨年7月以降で最大となった。

  ブリーン・キャピタルのマネジングディレクター、ラス・サート氏は「様々なインフレ・物価トレンド指標は全て『物価安定』責務の2%目標あるいはそれを上回る水準で推移している」と指摘した。

  7年債入札では最高落札利回りが1.634%となった。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.65倍と、2014年2月以来の高水準となった。前回は2.51倍。プライマリー ディーラー(政府証券公認ディーラー)の落札全体に占める割合は20.2%と、過去2番目の低水準。

  金融政策に敏感な2年債とインフレや経済成長の見通しに影響を受けやすい30年債の利回り差は3日ぶりに拡大。2bp拡大の1.89ポイントとなった。

  第1四半期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)速報値は前期比0.5%増加。ここ2年で最も遅いペースでの成長にとどまった。伸びはブルーム-バーグがまとめたエコノミスト予想の中央値(0.7%増)を下回った。

原題:Treasuries Gain as Demand at Note Auction Rises to Two-Year High(抜粋)

(全体的に書き替え、更新します.)
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