アジアトップ級のヘッジファンド、回復せず成功報酬返還は不可避か

ヘッジファンド会社ダイモン・アジア・キャピタル(シンガポール)は、旗艦ファンドが2015年1月にスイス・フランの読みを外して被った損失を回復できなければ成功報酬を顧客に返還すると約束してきたが、今年1-3月も成績に改善が見られなかった。

  運用資産32億ドル(約3470億円)のダイモン・アジア・マクロ・ファンドは2013年と14年の成績がライバルを上回り、アジアでトップ級のファンドに成長した。だが、15年は年間成績が初のマイナス。ブルームバーグ・ニュースが入手したニュースレターによると、今年1-3月もマイナス0.1%にとどまった。ファンド設立は08年。

  このマクロファンドは15年1月にスイス国立銀行(中央銀行)がスイス・フランの上限を突然撤廃したことで相場の読みが外れ、その後は顧客に手数料返還を申し出るという異例の措置を講じた。同月に被った10.5%の損失を2年以内に取り戻せなければ14年に顧客から手数料として徴収した成功報酬の一部を返還するとしており、同社にとって成績改善は重大な意味を持つ。

  ダイモンに電話や電子メールでコメントを求めたが、返答はない。

原題:No Rebound for Dymon Macro Hedge Fund After First Annual Loss(抜粋)