きょうの国内市況(4月28日):株式、債券、為替市場

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●日本株大幅に4日続落、日銀ゼロ回答で全業種下げ-午後崩れ600円安

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  東京株式相場は大幅に4日続落。日本銀行が金融政策の現状維持を決め、投資家の間で失望感が広がった。為替市場で円高圧力が強まった午後に先物主導で急落、日経平均株価の下げ幅は600円を超え、証券や銀行、保険など金融株を中心に輸送用機器、鉄鋼、不動産株と東証1部33業種は全て安い。

  TOPIXの終値は前日比43.75ポイント(3.2%)安の1340.55、日経平均株価は624円44銭(3.6%)安の1万6666円5銭と両指数ともこの日の安値圏で終了。日経平均の1万7000円割れは20日以来、6営業日ぶり。

  富国生命投資顧問の奥本郷司社長は、「日銀が消費者物価指数(CPI)の見通しを下げることで、何か行うだろうというのは市場の共通認識としてあった」と述べ、「期待が剥落して短期トレード主体のポジションが整理され、株価や為替はごくニュートラルな水準に戻った」とみる。日銀の判断については、「金融政策の限界論が出ている中で、手段が今後限られてくることことから少し慎重になった可能性がある。穏当な決定」と指摘した。

  東証1部33業種の下落率上位は証券・商品先物取引、銀行、保険、海運、鉄鋼、その他金融、不動産、その他製品、輸送用機器、ゴム製品など。東証1部の売買高は31億5932万株、売買代金は3兆1869億円と代金は2月12日以来の高水準に膨らんだ。上昇銘柄数は228、下落は1681。売買代金上位ではトヨタ自動車や三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンク3行、野村ホールディングス、ファーストリテイリング、デンソー、三井不動産などが安い半面、キーエンスや富士フイルムホールディングス、日本ガイシは高い。

●長期金利は低下、日銀政策据え置きでも緩和カード温存との声

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  債券相場は上昇し、長期金利は低下した。日本銀行が金融政策の現状維持を決めたことを受けていったん売りが出たが、その後円高・株安が進行したことに加えて、緩和観測がくすぶり続けるとの見方を背景に買いが優勢に転じた。

  日銀は27、28日に開いた金融政策決定会合で、政策方針の現状維持を賛成多数で決めた。マネタリーベースを年80兆円に相当するペースで増やし、日銀の当座預金の一部にマイナス0.1%の金利を付与するマイナス金利付き量的・質的金融緩和を続ける。熊本地震を受けて被災地金融機関支援オペの導入を決定した。一方、同時に発表した「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では、2%の物価安定の目標の達成時期について、「17年度中に予想される」とした。

  JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、「2%の達成時期の見通しは、誰も信じていないので、市場には何のインプリケーションもない。これですらどうかという感じだろう。自分の任期中は無理だと言っているのに近い。黒田緩和の限界論がまた勢いを増すのではないか」と話した。「事前の報道が多かった中で、熊本支援を除くとゼロ回答なので、市場の反応は円高・株安になった。債券市場はこうした外部環境の影響もあり、しっかりした状況が続くだろう」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の342回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.08%で開始し、マイナス0.095%まで低下した後、マイナス0.085%を付けている。新発2年物の364回債利回りは0.5bp低いマイナス0.255%で開始し、午後はマイナス0.24%に上昇。新発5年物の127回債利回りは1bp低いマイナス0.22%で始まり、その後はマイナス0.20%を付けている。

  新発20年物の156回債利回りは2.5bp低い0.31%で開始後、0.29%まで下げている。新発30年物の50回債利回りは3bp低い0.345%で始まり、0.33%まで低下する場面があった。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は、前日比15銭高の151円56銭で開始し、いったん151円72銭まで上昇した。午後に入ると、日銀会合結果を受けて一時は151円23銭まで下落したが、すぐに151円65銭まで戻した。結局は8銭高の151円49銭で引けた。

●円急伸、日銀緩和見送り「非常に失望的」との声-対ドル108円台突入

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  東京外国為替市場では円が急伸。日本銀行が金融政策の現状維持を決めたことを受け、円の買い戻しが活発化し、対ドルでは1ドル=108円台前半まで円高が進んだ。

  午後4時39分現在のドル・円相場は108円35銭前後。正午すぎの日銀会合結果の発表後に108円台後半まで急速に値を切り下げ、午後の取引終盤には黒田東彦総裁の記者会見を受けて一時108円06銭と今月18日以来の水準までドル安・円高が進んだ。朝方は111円88銭まで円売りが進み、日銀会合結果の発表直前は111円70銭付近で推移していた。

  ABNアムロのシニア通貨アナリスト、ロイ・テオ氏(シンガポール在勤)は、日銀会合で何もなかったのは失望だとし、「日銀はインフレや輸出の短期的な弱さという意味でより寛容なようだ」と指摘。ドル・円は108円に向けて下落するリスクがあるとした上で、「介入は一方的な相場変動かどうかによる。100円に向かえば介入リスクが高まる」と話していた。 

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