ソニー:1-3月期純損失883億円-今期見通しは5月24日発表へ

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  • 熊本工場の一部工程は5月末をめどに稼働再開へ
  • 地震被害は現時点で見積もることできない-吉田副社長

ソニーが28日に発表した2016年1-3月期の連結純損失は、883億円の赤字となった。赤字幅は前年同期の1068億円から縮小した。熊本地震の影響で操業停止していた熊本工場は、5月末をめどに一部工程で稼働を再開する。

  営業損益は929億円の赤字(前年同期は978億円の赤字)、売上高は1兆8241億円(同1兆9377億円)だった。先に発表した前期(16年3月期)業績の速報値でカメラモジュール関連の減損損失を計上していたが、最終的に前期の純利益は1478億円となり、前の期の赤字から黒字転換した。

  熊本地震で画像センサーを生産する工場(熊本県菊陽町)が操業停止した影響で、今期(2017年3月期)の連結業績見通しの公表は5月24日にずれ込む予定。デバイスやイメージング・プロダクツ分野で多額の機会損失が生じる可能性があるほか、ソニーの事業所以外の部品メーカーも被災しているため、影響がモバイル・コミュニケーションやゲーム&ネットワークサービス分野に及ぶ恐れがあるという。
 
  熊本工場では建屋、クリーンルーム、生産装置に損傷が確認されたが、低層階にあるウエハー工程を設置したクリーンルームと生産装置には大きな損傷がなく、5月末をめどに稼働再開の予定。画像センサーなどの完成品在庫の損傷は限定的で、すでに出荷を再開しているという。

  吉田憲一郎副社長は記者会見で地震の影響について「現時点で見積もることができない。長期的影響があるかどうか今後、精査する」とし、地震保険の補償上限の200億円では損失をカバーし切れない恐れがあるとの見方を示した。

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