野村HD株が下落:市場予想より悪い決算発表、待たれるリストラ効果

野村ホールディングスの株価は28日、一時5.5%下落した。27日発表された2016年1ー3月決算(第4四半期)決算では、連結純利益が192億円の赤字(前年同期は820億円の黒字)と市場予想より悪かった。同時に発表された7億ドル規模のコスト削減計画が脇に追いやられた格好だ。

  野村HD株は、日経平均株価が上昇、銀行株も買われる中で大きく下げ、1カ月間で初めてとなる4日連続の下落を記録した。午前10時34分現在、27.1円(5.1%)安の505.3円で推移している。

  野村の尾﨑哲COOは、2017年3月期に7年間で初めてとなる黒字を計上する考えを明らかにした。また、欧州株の基幹ビジネスから撤退、米国でもレバレッジド・ファイナンスの業務で合理化を図るなど、7億ドル規模のコスト削減効果を持つ大規模な人員削減計画を示した。

  いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は株価の下落について、「当初の予想よりも悪い決算で、市場環境が悪い中、この傾向が続く可能性が高いと投資家は見ているのだろう」と分析した。一方、リストラ策は「ポジティブで、市場が好転してくれば効いてくるだろう」と期待を示した。

  ブルームバーグがアナリストの予想を集計したところ、連結純損益は第4四半期234億円の黒字だった。一部のアナリストは赤字を見通していたほか、日本経済新聞は27日、100億円規模の赤字になったもようだと報じていた。