米追加利上げへの青信号点滅待つ金融当局-リスク沈静化受け

  • FOMC声明は個人消費、雇用への楽観を示唆
  • 6月利上げについての明確なシグナル発信は控える

今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、追加利上げの必要条件となる経済成長やインフレ、世界的な安定について金融当局者は確信を持つには至らなかった。だが、近い将来にそのような確証を得たとの判断を下す可能性もある。

  昨年12月に利上げに踏み切った米金融当局は26、27両日に開いたFOMCで3会合連続の金利据え置きを決めた。声明から判断すると、当局者は米国の成長の基調に引き続き前向きであると同時に、世界的な景気低迷と金融市場の動揺に伴うリスクについても完全に安心感を抱いているわけではないが、懸念の程度は後退した。

  ルネサンス・マクロ・リサーチの米経済担当責任者、ニール・ダッタ氏は、「米金融当局は個人消費の見通しについて依然楽観的だが、追加利上げを急いではいない」とし、「そのことがインフレ指標や世界の経済・金融情勢を引き続き注視するとの説明につながった」との見方を示した。

  米ジョンズ・ホプキンス大学のジョナサン・ライト教授は、FOMC声明で消費者信頼感も引き続き高いとされたことについて、確実とは言えないものの、「家計の支出が先行き改善する可能性を意味するものだ」と説明した。

  ポイント72・アセット・マネジメント(コネティカット州スタンフ ォード)のチーフエコノミスト、ディーン・マキ氏は「当局者はもっとタカ派的姿勢を鮮明にして6月利上げの可能性を示唆することもできたが、そのようにはしなかった」とし、「彼らは市場の期待を振り回さないよう慎重路線を選んだ」と解説した。

  元連邦準備制度理事会(FRB)理事で米コロンビア大学教授のフレデリック・ミシュキン教授は、米金融当局者が一段とデータ依存型となっていると分析。「インフレ率が2%の目標に上昇していくと本当に確信できない限り、米金融当局は利上げしないだろう」と語った。

原題:Fed Waits for Economy’s Green Light to Hike as Risks Abate (1)(抜粋)