EU大統領、チプラス首相の首脳会議要請に応じず-資金繰りに懸念も

  • 合意に向けたベースが整うまでユーロ圏財務相会合に消極的-議長
  • チプラス、トゥスク両氏は28日午前に電話会談へ-ギリシャ首相府

欧州連合(EU)のトゥスク大統領は、ギリシャ支援プログラムをめぐる同国政府と債権者の立場の違いを埋めるため、チプラス首相が要請していた緊急首脳会議の開催を受け入れなかった。その代わり、数日以内にユーロ圏財務相会合(ユーログループ)を開くよう求めた。

  同大統領は27日、ブリュッセルで記者団に対し、「われわれはギリシャをめぐる不透明感が再燃する状況を避けなければならない」と指摘。「財務相会合がやるべき作業がまだ残っていると私は考えている」と述べた。

  方針に従う必要があるとして匿名を条件に話したギリシャ当局者によると、チプラス首相はこう着状態にある同国救済をめぐる審査の条件が、昨年7月の合意に沿ったものであることを確認するため首脳会議の開催を求めていた。ギリシャ首相府が電子メールで配布した声明によると、チプラス首相とトゥスク大統領は28日午前、現在の状況に関して電話会談を行う予定。

  ギリシャ支援の条件をめぐる最新の審査は既に予定より半年遅れている。7月には欧州中央銀行(ECB)が保有するギリシャ国債が償還を迎え、デフォルト(債務不履行)を防ぐために必要な緊急融資を近く受けられるかどうか疑念が再び生じている。28日に予定されていたユーログループ会合はキャンセルされた。

  ユーログループのデイセルブルム議長(オランダ財務相)は、ギリシャの債権団は財政再建目標が未達となった場合の緊急対応措置を同国の予算に盛り込むべきだとの考えで一致していると述べた。フランスのサパン財政相との会談後、交渉担当者の間で合意に向けたベースが整うまでユーロ圏財務相会合の開催を控えたいとの考えを示した。

原題:Tsipras Rebuffed as EU Adds Pressure to Break Greek Impasse (1)(抜粋)