中国の1日の綿花取引高、地球上の全ての人にジーンズ1本作れる量に

  • 商品市場の流動性が高まる中、先物の取引高が急増
  • 投機的取引抑制へ-取引所は証拠金と手数料引き上げなど対策講じる

中国の商品市場で取引が過熱しているのは金属だけではない。

  鄭州商品取引所で先週取引された綿花の量は1日当たり4100万ベールに相当し、約5年ぶりの高水準。この量はジーンズほぼ90億本分に匹敵し、地球上の全ての人向けに少なくとも1本のジーンズが作れることを意味する。綿花価格は2月に過去最安値に下落していたが、先週は4日間でほぼ19%上昇し、22日に取引高が急増した。

  中国の商品市場ではトレーダーらがポジションを積み上げ、鉄鋼やコークス用原料炭などの取引高が急増しており、取引所は証拠金と手数料を引き上げたり投資家に注意を促したりしている。こうした取引高の急増は、昨年の中国株式市場の高騰とその後の急落を連想させる。中国は綿花の世界最大の消費国で2位の生産国。

  銀河期貨の綿花アナリスト、リュー・チェンナン氏(北京在勤)は「2月と3月に過去最安値近辺となったことが、綿花業界の内外から買い意欲の高まりにつながり、投機の引き金ともなった。その結果、鄭州の先物市場で取引が膨らんだ」と指摘。「中国では鉄鋼・鉄鉱石市場の異常な状況と多額の投資が後押しし、市場心理が弱気から強気に転じた」と述べた。
  
原題:China Trades Enough Cotton in One Day to Make Jeans for Everyone(抜粋)

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