米国株:続伸、FOMCは利上げペースは緩やかとあらためて表明

更新日時

27日の米株式相場は上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明は、経済が緩慢ながらも着実な成長を見せる中で、利上げペースは緩やかになるとのシグナルを続けることで投資家を安心させた。

  S&P500種株価指数は続伸。原油相場が1バレル=45ドル超に上げたことを受けて、エネルギー株が買われた。一方でテクノロジー株は下落。期待外れな決算を受けてアップル株は1月以来の大幅安となった。ナスダック100指数は0.8%下げ、約1カ月ぶり安値となった。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%高の2095.15。ダウ工業株30種平均は51.23ドル(0.3%)上昇し18041.55ドル。

  FOMCはこの日発表した声明で、前回の声明にあった「世界の経済・金融情勢が引き続きリスクをもたらしている」との文言を削除し、金融市場が改善しているとの認識を暗に示した。今回の声明では、世界の経済・金融情勢を「注視する」と記した。政策金利は据え置いた。また金利は「緩やかな」ペースで引き上げるとあらためて表明した。

  ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズで米仲介事業の最高投資ストラテジストを務めるマイケル・アローン氏(ボストン在勤)は、「利上げはゆっくりかつ緩やかなペースになり、経済は緩やかなペースで改善する見込みだと、FOMCは市場を安心させた」と分析。声明については「ほぼ予想されていた内容で、焦点の範囲が可能な限り広くなったため、FOMCが道筋を変えるのかどうか、市場はあまり手掛かりを得られなかった」と続けた。

  S&P500種は前回のFOMC会合以降に3.4%上昇。同会合では利上げを見送り、今後の利上げ見通しを下方修正した。

  エバーバンク・ワールド・マーケッツ(セントルイス)のプレジデント、クリス・ギャフニー氏は「『より長期にわたる成長減速と低金利』というシナリオが続くように思われる」とし、「声明には、発表前より6月利上げの可能性が高まることを示唆する内容は見られない。市場はなお、年末まで政策金利は『据え置き』との予想を続けている」と述べた。

  eベイやボストン・サイエンティフィック、モンデリーズ・インターナショナルは3%以上値上がり。決算が市場予想を上回ったことが好感された。一方でアップルの下落を手掛かりに情報技術株の指数は6週間ぶりの安値となった。マイクロソフトとアルファベットは過去4営業日で3回目の下落。

  通常取引終了後に決算を発表したフェイスブックは時間外取引で上昇。ニューヨーク時間午後4時36分現在、8.5%高となっている。1-3月期決算では売上高と利益がアナリスト予想を上回った。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は1.4%低下し13.77。一時は7%上昇する場面もあった。

原題:U.S. Stocks Rise as Fed Reassures on Gradual Rate Path, Economy(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE